版画(はんが)の買取なら無料査定のできるSATEeee絵画買取にお任せ!

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1.版画を売りたいお客様へ

版画は古くから用いられている絵画の手法で、多くの芸術家が好んで用いてきました。とくに日本では木版画である浮世絵がそれまでの日本絵画の歴史を変え、今でも多くの愛好家に愛されています。複製された絵画である版画ですが、著名なもの、芸術性の高いもの、そして希少なものは非常に高額で取引されています。

このページの目次

2.版画についての解説

版画はひとつの下絵から何枚もの同じ絵を作り出すことのできる絵画の技法です。西洋では木版画や銅版画が主流ですが、版画をもっとも好んで作り、流通させたのは我が国です。多数の絵を刷ることのできる手法を用い、浮世絵は江戸庶民に愛される大衆文化となりました。その流れから、日本でも版画の手法を好んで用いる画家は数多く存在します。また、リトグラフは名だたる西洋画家たちが好んで用いた手法であり、シルクスクリーンはポップアートを支えました。下絵をもとにした複数、もしくは大量の作品が残っているのが、版画の特長です。

3.版画についての歴史

ヨーロッパで始めての版画である木版画が生まれたのは14世紀あたりであると言われています。これは紙の普及にともなったものです。日本では古くから中国より伝来した木版画が用いられており、仏画や平安時代の絵巻などに使用されました。西洋では15世紀から銅版画が発達し、凸版による精密な作品が作られるようになります。その後、16世紀から銅版を特殊な溶剤で腐食させて版をつくるエッチングが広まります。日本では木版画が進歩し、17世紀に浮世絵版画が生まれました。18世紀にはリトグラフが登場し、ピカソやミレー、シャガ―ルなどの画家がこの手法を好んで用いました。その後、第二次大戦後にシルクスクリーンが登場し、この手法がポップアートの画家たちにとても好まれたことは有名です。

4.版画の主な種類

版画の種類は大きく分けて、木版画、銅版画、リトグラフ、シルクスクリーンに分けられます。木版画は木の上に線や色として残したい部分のみを残して残りの部分を彫り、凸版を作って印刷します。日本の浮世絵はこの手法によって作られています。銅版画は直接金属を削ってインクを流し込む溝を作るエングレービングという手法と、溶剤で銅板に絵を描くことで銅を腐食させて溝を作るエッチングがあります。リトグラフは石版の上に油性の画材で絵を描き、その上にゴムを敷いて薬品をかけることで、平らな版面に絵具が乗る部分と乗らない部分を作るものです。シルクスクリーンは布やナイロンに会いた小さな穴の部分に、インクが通る部分と通らない部分を作ることで版画を作る製法です。版画にはさまざまな種類がありますので、興味のある方は下のサイトからご確認ください。

木版画

木材でできた版を用いる版画の形式です。板面の違いで板目木版と木口木版の2種類に分類します。版画の形式の中で最も古く、凸版によって図柄を刷るのが特徴です。

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銅版画

銅製の板用いる版画です。銅板に刃物で線を刻みつける方法と酸性溶液で版面を腐食させる方法があります。前者にはドライポイント、メゾチント、彫刻凹版が、後者にはエッチングがあります。

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リトグラフ

大理石や石灰石の版材を用いて、水と油の反発を利用し印刷を行う形式です。石板画とも呼ばれます。写真石版や磨き石版、砂目石版などの種類があります。肉筆画のような表現が可能です。

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シルクスクリーン

セリグラフィーとも呼びます。枠に張った絹などの薄い幕(スクリーン)を介して刷る方法です。水溶性の糊や乳剤を幕に塗ることで、インクを通す部分と白く残す部分を使い分けます。

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5.版画で高価買取が期待できる作家

版画では、作品の状態や作家の人気度、作風、版数などによって作品の買取価格が変動します。ここではできるだけ多くの版画買取相場をまとめてご紹介していきます。版画買取について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

ベルナール・ビュッフェ

フランスの芸術家です。硬質な輪郭線と控えめな色彩が特徴で、独自の様式で若いうちから高い評価を得た芸術家でもあります。作品のオークションでの取引数は他の作家より格段に多いといえます。静物画では20万円ほど、パリの風景画は50万円~100万円ほどでの取引が多数です。最高落札額は約140万円で、作品により買取相場は大きく変動します。

浜口 陽三

和歌山県出身の版画家で、カラーメゾチント技法の開拓者とも呼ばれます。国際的に高く評価されている画家で、小さな果物や小動物をモチーフにした作品が有名です。作品は数万円から100万円まで幅広い価格で取り引きされ、最高落札額は約480万円です。100万円を超えるものは希少で、比較的取引しやすい作品の多い版画家といえます。

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長谷川 潔

大正から昭和にかけて活躍し、古典技法のメゾチント復興に貢献しました。版画技法においてはフランスで研鑽を積み、サロン・ドートンヌ版画部会員になるなど確固たる地位を築きます。少女や寓話を題材にした幻想的な作品が人気で、50万円~100万円ほどで取引されることが多い画家です。最高落札額は約300万円です。

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サルバドール・ダリ

シュルレアリスムの代表的作家です。写実的でありながら、いくつものイメージが重なる夢幻的な作風が特徴です。妻・ガラをモデルにした宗教画も多く描きました。作品は数万円から取引され、十数点の揃い物では数百万円が付くものもあります。最高落札額は約300万円で、作品や画題によって価格に幅があるといえます。

ジャン=ピエール・カシニョール

フランスの現代画家であり版画家です。多くのリトグラフ作品を制作し、日本での人気が高い作家の一人です。女性をモチーフにした作品が有名です。市場での取引数も多く、10万円から30万円ほどが相場となっています。落札予想額を上回るものも多々あり、最高落札額は約95万円です。大変人気のある作家なので、作品は需要が高いといえます。

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香月 泰男

山口県出身の作家で、藤島武二に師事しました。シベリア抑留時の体験をモチーフにした連作で高い評価を得ます。新文展、国画会で特選を受賞しました。連作や画集掲載品は10万円から60万円ほどで取引されています。最高落札額は約185万円で、人気の「シベリア・シリーズ」作品でした。動物やシリーズものの作品では高額になりやすいといえます。

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6.版画の査定依頼をしたお客様の声

茨城県にお住まいのO.O様

  • 問い合わせ方法:メール
  • お問い合せ地域:茨城県
  • お品物の種類:リトグラフ

O.O様が査定をした理由

昔、叔父からもらったリトグラフの価値を知りたくて査定をお願いしました。著名な芸術家のものと聞いていましたが実際どうなのかわからず、いずれ鑑定してもらいたいと思っていました。身の回りを整理する機会があり、せっかくならと査定に出しました。作品の情報や作家についてはよくわからず、詳しい作品情報が欲しいと思いました。

O.O様がSATEeeeを利用した感想

そもそもリトグラフとはどんなものか、ということもわかっていなかった私ですが、こちらのスタッフの方には親切に対応して頂けたので助かりました。説明までしっかりしてくれて、とても参考になりました。査定の流れもスムーズで、安心してお任せできました。当初は買取は考えていなかったのですが、検討してみようと思いました。

千葉県にお住まいのE.K様

  • 問い合わせ方法:メール
  • お問い合せ地域:千葉県
  • お品物の種類:シルクスクリーン

E.K様が査定をした理由

父が趣味で集めていた美術品を整理することになり、せっかくなら版画作品に詳しく信頼できる業者さんに査定をお願いしたいと思いこちらにメールしてみました。買取査定などやっている業者はたくさんありますが、こちらは口コミや体験談での評価が高く、対応も良さそうだったので決めました。問い合わせ方法が選べるのも良いと思います。

E.K様がSATEeeeを利用した感想

今回査定を依頼した作品は私にとって思い出もありますので、価格だけでなく作品の先行きについても責任持って対応して頂けることを重視しました。査定はとてもスムーズでしたし、詳しい説明や疑問解消といった対応も十分だったと思います。身の回りで美術品の査定を必要とする人がいれば、こちらを紹介したいと思います。

新潟県にお住まいのU.S様

  • 問い合わせ方法:LINE
  • お問い合せ地域:新潟県
  • お品物の種類:木版画

U.S様が査定をした理由

実家に大量に眠っていた木版画が見つかり、価値がわからなかったので査定に出すことにしました。親戚が昔集めたもののようです。作品の中にはボロボロになっているものや穴が見られるものもありと、全ての作品が良い状態とはいえません。作家などの情報がないものも多く、専門家の方にお願いしないとらちが明かないと思いました。

U.S様がSATEeeeを利用した感想

こちらの会社にお願いして本当に良かったと思います。査定における重要ポイントがわかりやすく、質問にも丁寧に答えてくださいました。LINEで問い合わせましたが、すぐに返答があるというのは便利だと思いました。対応もスムーズで、安心してお任せできました。機会があればまた利用したいですし、人にもおすすめできる会社だと思います。

宮城県にお住まいのI.M様

  • 問い合わせ方法:電話
  • お問い合せ地域:宮城県
  • お品物の種類:銅版画

I.M様が査定をした理由

家の工事に伴い、長年しまいこんであった荷物を整理したところ、美術品が多数出てきました。特に絵画や版画作品が多かったのですが、どれくらい価値があるものかわからず対応に困りました。そこで査定に出そうという話になり、いろいろ探したところこちらにたどり着きました。ネットの評判も上々だったので、思い切って電話しました。

I.M様がSATEeeeを利用した感想

いくつかの作品を査定してもらいましたが、査定のポイントや価格決定の要素なども説明があったので、査定結果にも説得力がありました。これまで、美術品の買取査定というと不透明で素人にはわかりづらい世界というイメージでした。しかし、こちらの会社は素人にもわかるようお話してくれたので、査定結果にも納得がいき満足しています。

東京都にお住まいのN.S様

  • 問い合わせ方法:電話
  • お問い合せ地域:東京都
  • お品物の種類:銅版画

N.S様が査定をした理由

親戚が所有している美術品の査定を代理で依頼しました。古くから美術に親しみ、海外渡航も度々している親戚ですので、海外の作品も多く所蔵しています。特に版画作品が多く、世界的に著名な作家のものもいくつか混じっているようです。私は美術には詳しくないのですが、親戚のために信頼のおける査定業者を探していました。

N.S様がSATEeeeを利用した感想

親戚ともやり取りしつつ、美術品の査定も進めていきました。私の勉強不足で至らない点も多かったと思うのですが、嫌な顔一つせずに終始丁寧に対応して頂き大変ありがたかったです。親戚からも感謝されました。査定結果についても満足しているそうです。良い査定業者さんを見つけることができ、私も満足しています。

7.版画の買取査定ポイント

版画は肉筆画と違い、同じ作品が多数印刷されています。印刷された作品の数が少なければ希少価値がつきますし、またリトグラフや日本画などの版画では、直接画家が刷り上げたものや、作者自身の手描きによる彩色があること、エディションナンバーが若いものであることなどにより、高額査定されることもあります。作家の直筆サインや落款などがあることが、高額査定のポイントになるようです。もちろん保存状態がよいことや額や経箱などと保存されていれば、さらに高い査定が得られるでしょう。

代表的な査定ポイント
  • 印刷された作品が少なければ希少価値あり
  • 直接画家が刷り上げたものや、手描きによる彩色があれば高額になりやすい
  • エディションナンバーが若いものほど価値が高くなる
  • 作家の直筆サインや落款などがあれば良い査定につながる
  • 保存状態がよいこと
  • 額や経箱などと保存されていること

8.代表的な版画作家の取引相場価格について

著名な作家であることや、作品の希少性によってかなりの高額査定が期待できます。東山魁夷の『明けゆく山湖』など、人気の高い作品では6,000万円を超える価格で取引されたこともあり、数百万円から数千万単位で取引された例も数多くあります。また、シルクスクリーンの絵画はその他の版画に比べて大量に製作されることがありますが、作家の知名度や絵画自体の人気の高さにより、数百万単位で取引されることもあります。

横山 操 作 『赤富士』

横山操の代表的作品『赤富士』の版画は、紙に印刷されたもので手描きによる彩色がなされており、真作ならば数百万円以上の高額査定がなされるのが普通です。サイズは縦52.2cm、横77.2cm、額装された状態で落款と署名、共シールが貼られており、かつて開かれたオークションでの主催者側の予想した落札価格は280万円から350万円でした。結果、落札額は360万となり、主宰者の予想を上回る結果となりました。また、これまでに高額なものは4000万円以上の価格で落札されたことがあります。

東山 魁夷 作 『明けゆく山湖』

朝明けのなかの透き通るようなブルー山々の様子が壮観なこの作品ですが、真作である場合は数百万円から数千万円の価格で落札されることがあります。縦73.2cm、横100.3cmのサイズで紙に印刷されて彩色され、額装された状態のものがオークションにかけられた際の主宰者の予想した落札価格は2,000万円から3,000万円でした。結果、落札価格は6,200万円とその予想を大幅に上回りました。かつて数億円で落札されたこともあり、リトグラフなどでも数百万円で落札されるなど、その人気の高さが伺えます。

キース・ヘリング作 『Three Lithographs』

ストリート・アートを生み出したキース・ヘリングの躍動感あふれるポップなこの作品は、オークションに出品されることは少ないですが、リトグラフやシルクスクリーンでも希少なものであれば、高額の査定が望めます。このリトグラフ作品のサイズは縦99.7cm、横81.0cmで、紙に印刷されたものが額装されていました。画面の右下にエディションナンバー、サイン、年代が描かれ、オークション主宰者の予想した落札価格は100万円から150万円でしたが、結果は240万円と予想を大幅に上回ることになりました。

9.その他の代表的な版画作家

代表的な版画作家は他にも数多く挙げられるでしょう。もし作者の情報が分からない、まずは査定から進めてみたいなど些細なことでも不明な点がございましたら、まずは是非一度「SATEeee絵画買取」までお問い合わせください。

ベルナール・カトラン

フランスの作家で、エミリー・ルー賞、サロン・ダニエール賞など数々の受賞歴があります。花や静物を抽象化して描くのが特徴で、神秘的な色彩と詩的な画風が魅力です。日本での人気も非常に高いといえます。俳句に挿絵をつけた「俳諧十選」という版画集が有名です。穏やかな作風により作品はインテリアとしても人気です。

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池田 満寿夫

版画家としてはもちろん、画家や彫刻家、陶芸家、映画監督などさまざまなジャンルで活躍した芸術家です。ニューヨーク近代美術館で日本人として初めて個展を開催したり、ヴェネツイア・ビエンナーレ展版画部門で国際大賞を受賞するなど、国際的に高く評価されました。官能的な作風の印象が強く、「エロスの作家」とも呼ばれます。

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有元 利夫

小学生のころから美術の才を発揮し、東京藝術大学入学後は版画をはじめ日本画、彫刻、音楽など幅広い分野に学びました。フレスコ画に強い影響を受け画家として活動する中、34歳ごろから版画作品を多く制作します。少女や音楽をテーマにした作品が人気です。静謐で幻想的な世界観が持ち味で、作品は挿絵にもよく使われています。

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アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック

後期印象派を代表する作家の一人で、豊かな色彩と優れたデザイン性が高く評価されています。ポスター作品は特に人気が高く、ポスターを芸術にまで高めた人物としても知られています。足の遺伝的障害によるコンプレックスから娼婦や踊り子といった差別を受ける女性たちに共感し、画題に取り上げ多くの名作を描きました。

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アルフォンス・ミュシャ

チェコ出身の作家です。舞台女優のために描いた『ジスモンダ』が出世作となり、アール・ヌーヴォーの旗手としてわずか一日で有名画家となりました。花や星、宝石といったモチーフを女性を介して表現する作風が特徴で、華やかで神秘的な作品世界が人気を博しました。パリの出版社アルマン・コランで描いた版画の挿絵作品が有名です。

ヒロ・ヤマガタ

滋賀県出身の芸術家です。アメリカ居住中に作成したカラフルなシルクスクリーンの作品が高く評価され、人気が高騰しました。100色以上もの色を使い緻密な描き込みを行うなど、高い画技による繊細な芸術表現が特徴です。「ヤマガタ・ブルー」と呼ばれる青の色使いが高く評価されました。現在も芸術家として活動しています。

10.版画の買取についてのまとめ

古くから用いられてきた絵画手法であり、さまざまな技法のある版画ですが、多くの芸術家たちはこの手法を用いてたくさんの作品をのちの世に残してきました。数千万、数百万という高額で取引されるものもありますが、希少性やサインの有無などで価値が大きく変わってくるため、もしなんらかの作品をお持ちの方は、その価値を確かめるためにも査定に出してみることをおすすめします。

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