アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック(Henri de Toulouse-autrec)の作品を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの作品を売りたいお客様へ

トゥールーズ=ロートレックはフランス19世紀末を代表する画家で、サーカスやムーラン・ルージュなどのダンスホール、踊り子、売春婦らを描いた風俗画作品で有名です。また、リトグラフの技術発展により大量生産が可能となったポスターの原画を数多く手がけ、大衆的・実用的な芸術の社会的地位の向上に寄与しました。

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2.アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックについての解説

ロートレックは、迅速かつ的確に対象の形態を捉える才能や、人物の内面や社会的内情を見出す観察力に長けており、世紀末独特の厭世的で退廃的な空気に覆われたモンマルトルを中心に、パリの歓楽街で生活する人々を独特な感覚で表現しました。印象派の画家の斬新な構図と都会的な光の表現、明確な線描に大きな影響を受けながら自身の表現手法を確立しています。

3.アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの歴史

トゥールーズ=ロートレックは1864年、フランス南西部アルビの名門貴族の家系に生まれました。少年期に両足を骨折したことから下肢の成長が止まります。身体障がい者としての苦悩はのちに自身を苛むことになります。パリで画家を志し、1884年頃からモンマルトルの一角に移り住み、歓楽街といった夜の風俗を描き始めました。重度のアルコール依存症に加え、梅毒を患っていたため、心身ともに急速に健康状態が悪化。1901年に両親に看取られながら、36歳で脳出血により死去しました。

4.アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの代表作

  • 洗濯女(1889年)
  • ムーランルージュにて、踊り(1890年)
  • ムーラン・ルージュのラ・グーリュ(1891年)
  • ムーラン・ルージュにて(1892年)
  • シンプソン・チェーン(1896年)

5.アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの作品の買取査定ポイント

ロートレックの作品は油彩画のみならず、スケッチやリトグラフの複製画も高値がつきやすい傾向にあります。もちろん作品や額縁の保存状態にもよりますが、本人の真作や原画を手掛けたことがわかれば高額査定が見込めますので、一度査定に出すことをおすすめします。

代表的な査定ポイント
  • 本人の絵画であることが分かる保証書や鑑定書がついているか
  • 本人が原画を手掛けたオリジナルリトグラフ(ポスター)であるか
  • ロートレックのサインが入っているか
  • リトグラフの複製画であるか
  • 色褪せや傷みなどはないか

6.アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの作品の取引相場価格

オークションの老舗サザビーズでは、過去に1898年制作の紙に描かれたパステル画『バーのメイド』が64.7cm×48.8cmのサイズ、右下へのサイン入りで59万6,000米ドル(約6,400万円)の落札価格がつきました。また国内の買取市場では、当時のオリジナルリトグラフポスターが人気です。『ムーランルージュにてラ・グーリュとその妹』のリトグラフ作品は65.5cm×49cm、額寸95cm×78cmの大きさで4万8千円の取引価格がついています。

7.アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレックの作品の買取についてのまとめ

身体障がい者としての自身の劣等感とは裏腹に、周囲から「偉大な芸術家」「小さな怪物」と称されていたロートレックの作品は、世紀末のどこか退廃的ながらも洗練された空気を漂わせており、美術市場において大きな需要があります。油彩画に限らずスケッチやパステル画、リトグラフ作品なども高額での査定が見込めますので、ぜひ一度お問い合わせください。

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