油絵(あぶらえ)の絵画買取なら高額査定の可能性!SATEeee絵画買取へ

油絵(あぶらえ)の絵画買取なら高額査定の可能性!SATEeee絵画買取へ

1.油絵作品を売りたいお客様へ

油絵は、乾性油を使って練り合わせた顔料を、絵筆やナイフでキャンバスなどの支持体に定着させる西洋の絵画技法で、油彩画とも呼ばれます。西洋では15世紀から、日本では明治時代以降、主要な絵画技法として数多くの画家が制作してきました。作者の著名度や人気、制作年代による希少性などに応じて買取価格は大きく異なり、安いものでは数万円から、高いものでは数億円で取引されています。

このページの目次

2.油絵についての解説

油絵は、鉱石や金属、染料などの顔料を、リンシードオイルやポピーオイルなどの乾性油によって、キャンバスなどの支持体に定着させることで描く技法です。一般的には、キャンバスに木炭などで下書きをし、下塗りを施した後、段階に応じて顔料を溶く油の種類を変えながら絵筆やパレットナイフで描画していきます。支持体はキャンバスが一般的ですが、木の板や金属板などが使われることもあります。

3.油絵についての歴史

油絵が現在に近い形で描かれるようになったのはルネサンス期になってからで、まず15世紀のオランダで板に描かれる油絵が普及し、ヤン・ファン・エイクがその技法に習熟した最初期の一人とされています。湿気が多く板が変形しやすかったヴェネツィアを中心にキャンバスの使用が広がったため、より大きな油絵を描くことが可能になりました。絵具は、長らく画家や画家の弟子が顔料と乾性油などを合成して作っていましたが、1841年にチューブ入り絵具が開発され、戸外での制作が可能になりました。

4.油絵作品の特徴について

油絵具は、油が空気と反応して固化することによってキャンバスに定着します。乾燥するまでに時間がかかるため、時間をかけてグラデーションを作ることができ、立体感や光と影、物の質感などを迫真的に描写することが可能です。乾いた絵具の上から重ね塗りをしたり、乾き切る前の絵具を拭い取ったり修正が容易なため繊細な表現に適しています。乾燥が終われば丈夫な表面となり、水彩画やパステル画などの技法より退色しにくく、長く楽しむことができます。

5.油絵作品の買取査定ポイント

油絵は15世紀から現在にいたるまで、数多くの画家たちによって様々な作品が生み出されてきました。買取査定にあたっては、作者や制作年代、作品の来歴、サイズなどが重要になります。著名な画家の作品ほど、またサイズが大きいものほど高額に査定される傾向にあります。出来栄えや保存状態の良し悪しも査定額に影響します。

代表的な査定ポイント
  • 作者が特定できるか
  • 制作年代が分かるか
  • 作品の来歴が分かるか
  • サイズは大きめか
  • 作品にカビ、しみ、欠けなどはないか
  • 出品歴、掲載歴が分かるか
  • 出来栄えは良いか

6.代表的な油絵作家の買取相場価格について

油彩作品は、作者や制作年代、大きさなどによって、価格が大きく異なります。美術館に所蔵されるような作家であっても小さいものなら数万円で取引される事例もある一方で、市場で人気の画家は、オークションに出品されれば数億円で落札されることもあります。画家によっては、代表作や人気の画題、画風であるほど積極的に買取られる傾向があります。

山口長男 作 『斜』

山口長男は、日本における抽象表現の先駆者として知られる洋画家です。『斜』は、板に描かれた60.7cm×91.6cmの油彩画で、1972年に描かれた作品で、作品集にも掲載されています。オークションでは予想の1.7倍となる420万円で落札されました。山口の油彩作品はオークションでもたびたび出品されていますが、制作年代やサイズ、出来栄えによっては、数千万円で落札されることもあります。

フィンセント・ファン・ゴッホ 作 『Peasant Woman』

フィンセント・ファン・ゴッホは、19世紀後半のフランスで活躍したオランダ出身の画家です。世界的に人気の画家で、オークションへの出品も少ないため、『Peasant Woman』は、希少な落札事例となりました。画家の中川一政が旧蔵した41.2cm×34.8cmのサイズの作品で、6,600万円で落札されています。ゴッホの油彩作品は、真作であれば数千万円以上の高額な査定が期待できるでしょう。

マルク・シャガール 作 『サーカス』

マルク・シャガールは20世紀のフランスやアメリカで活躍したロシア出身の画家で、エコール・ド・パリを代表するアーティストです。『サーカス』は、24cm×41cmと小ぶりで、スタンプによる署名のある作品です。マルク・シャガール委員会の委員長を務めていたジャン=ルイ・プラによる鑑定書付きで1,800万円で落札されました。シャガール作品はしばしばオークションに出品されますが、油彩作品はいずれも高額で、数百万円から数千万円の落札額になっています。

7.油絵作品の買取についてのまとめ

油絵は、西洋絵画の表現に革新的な飛躍をもたらし、今日まで主要な絵画技法として数多の作品が制作されてきました。油彩画の買取では、作者の著名度や制作された年代によって査定価格が変動します。有名作家の真作であることが分かる作品、サインや来歴の記録があり、保存状態の良い作品は思わぬ高価買取につながる可能性もあります。油絵をお持ちの方は査定のご依頼を検討してみてはいかがでしょうか。

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