Bernard Cathelin(ベルナール・カトラン)の作品を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.ベルナール・カトランの作品を売りたいお客様へ

ベルナール・カトランは、主に20世紀後半に活躍したフランス人画家で、果物や花瓶、風景といった穏やかな画題を大胆な色面構成で表現したスタイリッシュな様式で人気を集め、アメリカや日本でも繰り返し個展が開催されるなど人気を集めました。様々な空間で映えるその作品は、油彩、リトグラフともに日本の画廊でも頻繁に取引があり、海外のオークションでも高値で落札されています。

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2.ベルナール・カトランについての解説

ベルナール・カトランは、モーリス・ブリアンションの教室で絵画を学び、平らで明るい色面を大胆に構成した詩的な作風を作り上げました。生地ドローヌ県や旅で訪れた土地の空気を表現した風景画や、バラやポピーを描いた静物画などで人気を集めています。多くの著名な画家の作品を手がけたパリのムルロ工房で400点近いリトグラフを制作し、大判リトグラフ制作で知られる日本の森仁志の工房でも巨大なリトグラフを作成しました。

3.ベルナール・カトランの歴史

ベルナール・カトランは、1919年にフランスはドローヌ県に生まれ、生涯、生地への愛情を持ち続けました。1945年~1948年に国立高等装飾美術学校へ通い、1950年代にはアカデミー・コラロッシで教鞭を取りました。1957年にパリで初の個展を開催し、翌年にはニューヨークで作品を展示。次第に国際的な評価を高め、1967年以後は日本の吉井画廊でも個展を開催しています。1995年にはレジオン・ド・ヌール勲章を受け、2004年に亡くなりました。

4.ベルナール・カトランの代表作

  • 秋の桂離宮(1980年)
  • 俳諧十撰(1983年)
  • 黄色と黒の大きな静物画(1990年)
  • アジサイとナス(2002年)

5.ベルナール・カトランの作品の買取査定ポイント

ベルナール・カトランの買取査定では、真作であることが重要です。来歴や出品歴が確認できる資料が付帯していると良いでしょう。一般に、サイズが大きいものほど、素描やリトグラフよりも油彩画が高価に取引される傾向にあります。生前数多く制作されたリトグラフ作品は、エディションナンバーや画家の直筆サインの有無を確認することがポイントです。油彩画は高いもので数百万、リトグラフも数万から数十万円で取引されています。

代表的な査定ポイント
  • ベルナール・カトランの真作であるか
  • 技法の種類
  • 来歴や出品歴が分かるか
  • 保存状態は良いか
  • サイズが大きいかどうか

6.ベルナール・カトランの作品の取引相場価格

ベルナール・カトランは、穏やかで洗練された作風が装飾に適し、広く人気を博しています。ネットオークションではリトグラフがしばしば出品されており、代表的な作例である花束の静物画で、額寸93cm×58cm、鑑定書付の『Roses d’Inde et Zinnias』は34件の入札があり、4万9,400円で落札されました。2010年のクリスティーズでは、1978年に描かれた油彩画『桂離宮』が2万6,200ユーロ(約315万円)で落札されています。

7.ベルナール・カトランの作品の買取についてのまとめ

ベルナール・カトランは、代表作である花の静物画を中心に、親しみやすい画題と画風から絵画市場において広く人気を集めています。明るい色面構成を十分に活かし精力的に制作したリトグラフ作品も高く評価されていて、買取業者も積極的に取引の対象としているようです。お手元にカトランの作品がありましたら、一度査定を検討してみてはいかがでしょうか。

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