テンペラ画(てんぺらが)の絵画買取なら高額査定の可能性!SATEeee絵画買取へ

1.テンペラ画作品を売りたいお客様へ

ルネサンス時代から、ボッティチェッリやレオナルド・ダ・ビンチなどの歴史的に著名な画家たちがテンペラ画の作品を残しています。テンペラ画は古くから様々な画家によって描かれ続けている技法ですが、現在まで多くの画家が影響を受けていることもあり、著名な画家の作品であれば査定時に高額な金額を提示される可能性は十分にあるでしょう。現在に至るまで、名作といわれる数々のテンペラ画が国内外の美術館や博物館に収蔵されており、大変高い評価を得ています。

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2.テンペラ画についての解説

テンペラ画とは、顔料に接着剤として乳化作用のある卵やカゼイン、ニカワを混ぜて作った絵の具で描いた絵画で、輝くようにあざやかな色彩と細い線を重ねて描く技法が特徴的です。板に石膏を地塗りし、表面をなめらかに磨きあげた石膏地に描きます。絵の具が乾くと色調が明るくなって耐久性のある半透明の絵を描くことができます。絵の具や石膏地の制作など手間のかかる工程が必要ですが、現代の画家たちの間でも再び重要視されるようになっています。

3.テンペラ画についての歴史

12、13世紀のイタリアで卵黄テンペラを使いテンペラ画が始まったとされています。14世紀のルネサンス初期の頃、油の成分を含むテンペラグラッサの技法が考案され、ぼかしと深く輝くような色彩が生まれました。また、ボッティチェッリはテンペラグラッサを好んで描いたため、数々の作品が美しい姿のまま残っています。15世紀になると油絵が開発され、だんだんとテンペラ画は衰退しました。しかし20世紀に入ってからアンドリュー・ワイエスがテンペラ画を発表し、パウル・クレーやワシリー・カンディンスキーがテンペラ画と油彩を併用するなど、テンペラ画は再び絵画技術として世界的にも注目を集めています。

4.テンペラ画作品の特徴について

テンペラ画は数百年の時を経ても変わらないあざやかな色彩が魅力です。温度や湿度の管理を行えば経年劣化しにくく、色彩のあざやかさが何百年も続くため、ボッティチェッリの『ビーナスの誕生』(1485年頃)やミケランジェロの『聖家族と幼児洗礼者ヨハネ』(1507年頃)のようにルネサンス時代の名画が現在も損傷が少なく美しい状態で残っています。現代においてもテンペラ画の作品を描く画家たちが活躍しています。

5.テンペラ画作品の買取査定ポイント

テンペラ画は、近現代の作品自体が他の絵画と比べて少ないですが、近年注目が集まってきているため、有名な画家による作品であるかどうかは高額査定の重要なポイントです。真作の証明となる正式な鑑定書が付属されているテンペラ画であれば、査定額が高くなることでしょう。

代表的な査定ポイント
  • 作品の保存状態はよいか
  • 有名な画家による作品か
  • 人気のテーマの作品か
  • 正式な鑑定書が付属しているか

6.代表的なテンペラ画作家の買取相場価格について

テンペラ画は多彩な作品があるためその価格帯は幅広く、数千円のものから数百万円のものまで存在します。すべて一点もので、古いイコン画や、保存状態がよい作品は、より査定額が高くなる傾向にあります。また著名な画家の作品であればより高額な査定も期待できるでしょう。

佐藤 一郎 作 『朝日岳』

絵画材料学と絵画技術学の研究者でもある画家佐藤一郎のテンペラ画は、ほとんどオークションに出品されておらず、市場に出回る作品は少ない傾向にあります。その中で『朝日岳』というテンペラ画作品が1,150,000円もの高い価格で落札されました。サイズは縦166.0cm×横340.0cmの四曲一隻で、1989年の作品です。オークション主催者側の落札予想価格は200,000円から300,000円とのことではるかに予想を上回りました。佐藤一郎の真作保証の作品は希少性から高額な落札価格になる可能性があります。

大矢 英雄 作 『白の木綿のシャツ』

油絵の研究者でのある大矢英雄の絵画は、オークションで取引される数が多くはありませんが、『白の木綿のシャツ』という作品が200,000円の価格で落札されました。サイズは縦53.0cm×横53.2cmの額装されたテンペラ画です。オークション主催者側の落札予想価格は50,000円から100,000円とのことでかなり予想を上回りました。大矢英雄の作品は200,000円前後で落札される傾向にあり、真作保証されたものであれば400,000円以上の価格で落札されることもあります。

中堀 慎治 作 『希望ノ天使』

日本画家の中堀慎治は、テンペラ画も描いています。『希望ノ天使』という作品がオークションで取引された際には、227,000円の価格で落札されました。サイズが縦60cm×横45cmの額装された12号のテンペラ画で、金銀箔の背景に天使が浮かび上がる豪華な作品です。中堀慎治の作品は数十万円の落札価格が多く、真作や人気の画題の場合はかなりの高額も期待できます。

7.テンペラ画作品の買取についてのまとめ

あざやかな色彩で豊かな表現のテンペラ画は世界的にも再評価され、数々の著名な画家が作品を描くようになってきたことから、数万円から数百万円の高額査定の可能性があります。テンペラ画の作品をお持ちの場合は、一度査定に出していただいて価値をお調べになってはいかがでしょうか。

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