横浜絵（よこはまえ）の絵画買取なら高額査定の可能性！SATEeee絵画買取へ

1.横浜絵作品を売りたいお客様へ

幕末から明治初年にかけて、横浜を題材として描かれた約800点を超える横浜絵は、極めて短い期間に爆発的に大量生産されました。横浜開港後の異国情緒あふれる民衆絵として親しまれ、横浜の発展や文明開化の様子を知る貴重な資料として高く評価され、買取額も高値になる傾向があります。

2.横浜絵についての解説

横浜絵とは、開港期の横浜を舞台に、外国人の暮らしや港の風物、馬車、陸蒸気、建築物などの異国風俗を描いた浮世絵です。横浜を訪れた人々の土産として人気があり、同じように異国趣味を題材とした長崎絵に準じて、横浜絵と呼ばれるようになりました。多色刷りの木版画で、開国に向けた清々しい空気と、好奇心旺盛で活気に満ちた作風が最大の特色といえます。

3.横浜絵についての歴史

1859年6月2日に横浜が開港され、国内外から人や物が集まり港町として発展しました。異国情緒漂う独特な雰囲気の居留地は、当時の人々にとって興味の対象となります。世相を伝えるメディアでもあった浮世絵の版元は、浮世絵師たちを競うように江戸から横浜の居留地へと派遣し、外国の舟や人々の服装、生活様式、建物などを描きました。こうして横浜絵が生まれると、横浜の異国風俗は人々の興味関心を引き瞬く間に人気を博します。横浜絵の約70パーセントの作品が横浜開港の翌年と翌々年に描かれ、1877年頃まで隆盛が続きました。当時の様子などを伝える貴重な作品群は、現在でも高い人気があります。

4.横浜絵作品の特徴について

横浜絵は開港期から維新期にかけて横浜の異国風俗を描いた浮世絵で、新鮮な驚きと好奇心に満ちた絵師たちの目を通して黒船や港の風景、横浜の繁栄、外国人と珍しい風俗や習慣を描き、明治に入ると開花のシンボルともいえる蒸気車を描きました。横浜絵は、数枚続きの紙でひとつの広範囲の風景を表現することもあり、歴史的資料としての価値も高いといわれています。

5.横浜絵作品の買取査定ポイント

横浜絵は当時の世相を映すカラー写真としての役割も果たしているため、色彩のよさや異国情緒あふれる画題などが重要な査定ポイントになります。幕末から明治初期の古い時代に制作されたもののため、保存状態のよいものほど高値の査定が期待できます。

代表的な査定ポイント

• 作品の保存状態はよいか
• 異国風俗や文明開化を画題とした作品か
• 真作の浮世絵版画作品か
• 有名な絵師の作品か

6.代表的な横浜絵作家の買取相場価格について

横浜絵は作品の保存状態や、画題、出来栄えなどによってその価格帯は幅広く、数千円のものから数十万円のものまで存在します。制作時期が非常に短く、制作年も古いことから日本国内に現存する作品は希少価値が高くなる傾向にあります。また絵師が著名であればより高額な査定も期待できるでしょう。

歌川 貞秀　作　『横濱交易西洋人荷物運送之圖　五枚続』

横浜絵の第一人者といわれた歌川貞秀は、非常に精密で空から見た一覧図や合巻の挿絵を描いたことで知られています。その中で『横濱交易西洋人荷物運送之圖』という作品がオークションで500,000円の高価格で落札されました。あざやかな色彩の黒船が描かれた版画作品で、1枚が縦35.3cm×横24.4cmの5枚続きになっています。オークション主催者側の落札予想価格は400,000円から600,000円とのことで、初摺りのものや真作保証の作品は500,000円ほどの落札価格になることもあります。

歌川 国鶴　作　『横浜繁栄本町通時計台神奈川県全図　他計6点』

四代目歌川豊国でもある歌川国鶴は、オークションでの落札がほとんどなく、市場に出回る作品数が少ない絵師です。その中で『横浜繁栄本町通時計台神奈川県全図』他計6点の浮世絵の版画作品がオークションで130,000円の価格で落札されました。サイズは左が縦36.8cm×横24.8cm、中が縦38.0cm×横25.2cm、右が縦37.3cm×横25.0cmの3枚続きの作品と他を含め全部で6点です。オークション主催者側の落札予想価格は60,000円から120,000円とのことで、歌川国鶴の作品は予想よりも落札価格が高くなる可能性があります。

幾丸　作　『横浜海岸外国館煉瓦造図　他計4点』

風俗画や開花絵を描いた幾丸の浮世絵は、オークションでほとんど取引されておらず、市場に出回る作品数が非常に少ないです。その中で『横浜海岸外国館煉瓦造図』他計4点の浮世絵版画作品がオークションで取引された際には、90,000円で落札されました。サイズは左が縦37.0cm×横24.7cm、中が縦37.2cm×横24.6cm、右が縦36.9cm×横24.9cmの3枚続きの作品と他を含め全部で4点です。オークション主催者側の落札予想価格は50,000円から100,000円とのことで、幾丸の真作であればより高価な落札が期待できます。

7.横浜絵作品の買取についてのまとめ

横浜絵は文明開化や鎖国からの開国についての資料的価値も高く、エキゾチックな風情に人気が高まっています。保存状態のよい浮世絵作品であれば数万円から数十万円の高額査定の可能性があります。横浜絵の作品をお持ちの場合は、一度査定に出していただいて価値をお調べになってはいかがでしょうか。

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