春画(しゅんが)の絵画買取なら高額査定の可能性!SATEeee絵画買取へ

1.春画作品を売りたいお客様へ

春画は浮世絵の版画技術により数多く作られて流行しました。外国でもジャポニズム時代のフランスの芸術家たちに評価された後に春画のコレクターが世界中に広がりました。ロンドンの大英博物館をはじめとして数多くの美術館や博物館が春画コレクションを持つなど現在でも国内外で高く評価され、買取額も高値になる傾向があります。

このページの目次

2.春画についての解説

春画とは、男女の情交のさまを描いた絵画で、浮世絵の肉筆画や木版画が知られています。江戸時代には、有名な絵師のほとんどが春画を手がけ、狩野派や土佐派の絵師までもが描きました。錦絵の開発により極彩色の作品も作られ、浮世絵の最高の技術が使われているのは春画ともいわれています。また春画の本は12枚の組物か、10枚前後の3冊本の形式を取っています。

3.春画についての歴史

春画の起源は平安時代までさかのぼり、貴族や僧侶、武家など身分の高い人々の間で愛好されるものでした。その頃は肉筆画が中心だったため一点もので高価でしたが、江戸時代になると木版技術の発達により、浮世絵版画の春画が比較的安い値段で数多く流通し、庶民層へと一気に広がりました。喜多川歌麿や葛飾北斎、歌川国貞などよく知られた浮世絵師はみな、春画を手がけています。また、春画は単に好色な男性のためのものではなく、多くの老若男女が愛好しました。春画は比較的近年まで国内外において非公開のコレクションとして扱われていましたが、最近では大英博物館や永青文庫で展覧会が開かれるようになり、人気が高まっています。

4.春画作品の特徴について

春画は枕絵とも呼ばれ、異性間や同性間の性交場面などの性風俗を描いた絵画です。中でも浮世絵版画で大量に出回った春画は、当時の「男女和合」の精神を反映し、性をおおらかに肯定する気分が表現されています。春画は江戸時代の三大改革のときに禁制になりますが、地下で制作が続けられ、非合法の出版物でしたが、かえって贅沢な画材を使って彫摺も超絶技巧を駆使した豪華なものが数多く作成されました。

5.春画作品の買取査定ポイント

春画は有名な絵師による作品であるかが重要な査定ポイントになります。幕府禁制時代の作品には絵師や版元を隠して画中に隠号が使われている場合もあります。江戸時代など古い時代に制作されたもののため、保存状態のよいものほど高値の査定が期待できます。

代表的な査定ポイント
  • 作品の保存状態はよいか
  • 有名な絵師による作品か
  • 超絶技巧の豪華な作品か
  • 真作の肉筆画または木版画か

6.代表的な春画作家の買取相場価格について

春画は作品の保存状態や、画題、出来栄えなどによってその価格帯は幅広く、数千円のものから数百万円のものまで存在します。早くから外国のコレクターが収集し、制作年も古いことから日本国内に現存する作品は希少価値が高くなる傾向にあります。また絵師が著名であればより高額な査定も期待できるでしょう。

西川 祐尹 作 『春画帖』

版本の挿絵と肉筆美人画を得意とした西川祐尹の春画はなかなか市場に出回りません。その中で『春画帖』という作品がオークションで2,000,000円の高価格で落札されました。彩色紙本の肉筆作品で、それぞれの春画が縦26.0cm×横38.0cmの十二図一帖となっており、福岡市美術館の展覧会にも出品されたこともあります。西川祐尹の作品は貴重で2,000,000円以上の落札価格になることもあります。

鈴木 春信 作 『春画』

細身で可憐、繊細な表情の美人画で人気を博した鈴木春信は、オークションで復刻版の浮世絵など取引数が多い絵師です。春画はあまり出品されていませんが、真贋不明のものでも数十万円で落札されている場合があります。その中で『春画』という浮世絵の版画作品がオークションで250,000円の価格で落札されました。春画の人気の高さを反映して高額な傾向と言えるでしょう。

葛飾 北斎 作 『富久寿楚宇』

『富嶽三十六景』や『北斎漫画』などで世界的にも著名な葛飾北斎の浮世絵は、春画も含めてオークションで取引数が非常に多い傾向にあります。『富久寿楚宇』という縦26.1cm×横38.3cmのサイズの作品がオークションで取引された際には、200,000円で落札されました。北斎の場合、真贋不明の作品でも200,000円前後の落札価格になり、真作とわかれば数十万円から数百万円の高額になることもあります。

7.春画作品の買取についてのまとめ

春画は近年になって国内外のコレクションが公開されて多くの人が知るようになり、人気が高まっています。保存状態のよい肉筆画や版画の浮世絵作品であれば数万円から数千万円の高額査定の可能性があります。春画の作品をお持ちの場合は、査定に出していただいて価値をお調べになってはいかがでしょうか。

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