浮世絵花鳥画(うきよえかちょうが)の絵画買取なら高額査定の可能性!SATEeee絵画買取へ

1.浮世絵花鳥画作品を売りたいお客様へ

役者絵や美人画、風景画で庶民に親しまれた浮世絵には、動植物を描いた花鳥画もあります。江戸時代から明治時代にかけて制作された浮世絵の花鳥画は、喜多川歌麿や葛飾北斎、歌川広重が中心となって数多くの作品が制作され、現在でも高く評価されており、査定時に高い金額を提示される可能性があります。

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2.浮世絵花鳥画についての解説

浮世絵では美人画や役者絵がとくに有名ですが、浮世絵師たちは狩野派や土佐派、円山派、琳派などの日本の芸術流派の花鳥画を研究し、花鳥画を制作します。浮世絵の花鳥画には花や鳥だけではなく、動物や昆虫、魚介類などの海洋生物、樹木や草など、多種多様な動植物が四季折々の美しい姿で描かれています。後に俳諧や狂歌などの文芸とも結びついて、出版物の挿絵にも添えられるなど、多くの人に親しまれました。

3.浮世絵花鳥画についての歴史

古く中国絵画の中で成立し、日本の伝統的な画題のひとつとして好まれてきた花鳥画は、浮世絵版画でも早くから描かれてきました。浮世絵の花鳥画は文芸と結びつき、18世紀末頃には俳諧の句集や狂歌集の挿絵に取り入れられ、北尾重政画の『誹諧名知折』や、喜多川歌麿画の『画本虫撰』や『百千鳥』などが出版されます。その後、詩歌を添えた一枚絵の花鳥画も版画で摺られ、正月の贈答品として配られるようになり、19世紀頃には初代歌川広重や葛飾北斎が花鳥画を盛んに制作されるようになりました。とくに広重は、生涯に1,000点近い花鳥版画を制作したと言われています。

4.浮世絵花鳥画作品の特徴について

浮世絵の花鳥画は、それまでの1点ものの絵画作品と異なり、印刷されて大量生産されることで庶民の間に広まりました。植物と生き物が対で描かれていることが特徴的で、花や草木に鳥や虫が群がるという自然の流れを感じさせる花鳥版画は、花鳥風月を愛でる日本人の美意識が色濃くにじむ作品といえます。また、浮世絵の色彩による四季折々の情緒あふれる花鳥画に、俳句や狂歌が添えられた構図は、江戸の人々の間で人気となりました。

5.浮世絵花鳥画作品の買取査定ポイント

浮世絵花鳥画は、江戸時代から明治時代初期の非常に古い時代に制作されて庶民の間で人気を博したもののため、保存状態のよさが重要な査定ポイントになります。版画作品の場合には発色が美しく、線がシャープな初摺りの作品ほど高値の査定が期待できます。

代表的な査定ポイント
  • 作品の保存状態はよいか
  • 有名な絵師による作品か
  • 版画の場合は初摺りの作品か
  • 真作の作品か
  • 鑑定書の有無

6.代表的な浮世絵花鳥画作家の買取相場価格について

浮世絵花鳥画は、出版本の挿絵の作品や一枚絵の作品など、多彩な作品があるためその価格帯は幅広く、数千円のものから数十万円のものまで存在します。同じ作品でも保存状態がよいものや、初摺りの版画作品は、より査定額は高くなる傾向にあります。また著名な人気絵師の作品や有名なシリーズものであればより高額な査定も期待できるでしょう。

歌川 広重 作 『川蝉図』

歌川広重の作品はオークションで出品数が多いのですが、花鳥画の出品は少ない傾向にあります。その中で『川蝉図』という版画作品が200,000円の価格で落札されました。サイズが37.0cm×12.4cmの短冊で、川蝉が葦にとまる様子が描かれています。広重は花鳥画の分野で川蝉を好んで描きました。小さいサイズの作品でありながらオークション主催者の予想価格の6倍を超える価格で落札され、広重の花鳥画の人気の高さがうかがえます。

歌川 広重 作 『雪中葦に鴨』

歌川広重の花鳥画『雪中葦に鴨』という作品が落札予想価格が20万円からであるのに対し、オークションで19万円の価格で落札されました。サイズは38.4cm×17.3cmで、真贋は不明です。本作は、葦に雪が積もり鴨が水面を泳ぐ姿が描かれた風情のある作品ですが、2016年の記念切手に採用されるほど有名な作品でもあります。真贋が保証されたものであれば、更なる高額で落札されることも期待できるでしょう。

歌川 広重 作 『花鳥大短冊撰 雄ん鶏』

歌川広重の花鳥画『花鳥大短冊撰 雄ん鶏』という短冊の作品がオークションで取引された際には、21,000円の価格で落札されました。サイズが縦36.5cmの雄鳥と朝顔が描かれた版画で、古いもののようですが経年劣化がある真贋不明の作品です。広重の花鳥画は、真作保証されている場合は高額な落札価格も期待できます。

7.浮世絵花鳥画作品の買取についてのまとめ

花鳥画は浮世絵の中でも人気が高く、印象派の画家にも影響を与えるなど多くの人を魅了しています。浮世絵の花鳥画は現在に至るまで世界的にも評価されていることから、数万円から数百万円の高額査定の可能性があります。作品をお持ちの場合は、一度査定に出していただいて価値をお調べになってはいかがでしょうか。

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