吉原 真龍(よしわら しんりゅう)の作品を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!
1.吉原 真龍の作品を売りたいお客様へ
吉原真龍は江戸時代の浮世絵師です。師である三畠上龍の画風を堅く守り伝えながら描いた美人画は高い評価を得て、数多くの門人を育てました。美人画を主に、残された作品は大分県立美術館やプーキシン美術館などにも収蔵されています。美術史的にも貴重な真作の作品が査定に出されることがあれば、高い査定額が提示される可能性があります。
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2.吉原 真龍についての解説
吉原真龍は天保から弘化年間にかけて、京都を中心に活躍しました。真龍は、師の画風を忠実に守りながらも、上方の浮世絵と四条派風を調和させた新しく上品な美人画を描きました。四条派の花鳥を女性の衣装に取り入れた華麗な画風が高く評価され、吉原真龍を慕い多くの門弟が集まりました。1849年には宮中への出入りを許されます。1958年には法眼の位に叙されました。故郷の国東地方では吉原真龍の描く浮世絵がブームとなり、今でも愛好家に支持されています。
3.吉原 真龍の歴史
吉原真龍の本名は信行といいます。1804年に豊後国(現在の大分県)に生まれました。1824年、20歳の頃に京都に上がり三畠上龍に絵を学びました。長男でありながら家督を弟に譲り絵師を目指し、師の画風を伝えながらも、真龍独自の色彩感覚とのびやかな描線を用いた柔らかく、品格を持たせた新たな画風が人気を得て、高く評価されました。1953年、故郷の豊後国に帰ると、悠々自適に風月を楽しむ日々を送りますが、帰郷3年後に死去。享年53歳でした。今も吉原家の墓碑が残り、その中でも真龍の墓碑は高さ2m以上の大きな石が使われ、一族の中でも特別な存在だったことが伺えます。
4.吉原 真龍の代表作
- 紅葉の下
- 桜下美人図
- 婦人図
- 立美人図
- 美人観咲楽図
5.吉原 真龍の作品の買取査定ポイント
吉原真龍の浮世絵は上方(京都)の女官をモチーフにした作品に人気があります。清らかで優雅な女官の日常が描かれた作品に色気があるとして今でも人気が高く、高値が付けられる傾向にあるようです。また、日本画の紙本作品などは傷みやすいので、保存状態の良しあしや、箱などの付属品がそろっているかなども重要な査定ポイントとなります。
代表的な査定ポイント- 人気のある美人画か
- 本物であるかどうか
- 保存状態が良く、破損やカビがないか
- 付属品(箱)などがついているか
- 制作時期はいつか
6.吉原 真龍の作品の取引相場価格
インターネットオークションなどの価格では、掛け軸に装丁された題名不明の上方美人図に、33,600円の値が付きました。全体のサイズ174cm×56.5cm、本紙サイズ112cm×44.5cmの作品です。また、『桜下美人図』という作品は22,900円の価格が付きました。全体のサイズは192.5cm×65cm、本紙サイズは126.5cm×52cmです。また、以前に放送されたBSテレ東の『開運なんでも鑑定団』では、吉原真龍の肉筆美人画に800,000円もの鑑定額が付いた実績もあります。こちらも瓜実顔の色白の美人が描かれており、上方風の上品な作品だと評されました。吉原真龍の作品は美人画に人気が高く、特に上方の女官をモチーフにした作品の取引価格は高値がつくようです。
7.吉原 真龍の作品の買取についてのまとめ
吉原真龍は江戸時代中期から幕末期にかけて活躍した浮世絵師のひとりです。晩年には多くの門人を育てましたが、師より勝る者はいなかったといわれたほどの優れた浮世絵師でした。吉原真龍の描いた美人画は上方の品格を感じさせると評され現在でも人気が高く、高値の買取が予想されます、作品をお持ちのお客様は是非一度査定に出されてみてはいかがでしょうか。
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