吉川 観方(よしかわ かんぽう)の作品を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.吉川 観方の作品を売りたいお客様へ

吉川観方は、大正から昭和にかけて活躍した京都の日本画家です。風俗画を得意とし、日本の歴史・文化の振興に大きく貢献しました。吉川観方の作品は、繊細な筆使いで女性の美しさ、そして日本人の奥ゆかしさを表現しています。残された作品は、現在においても展示会が開催されるほど人気です。

このページの目次

2.吉川 観方についての解説

吉川観方は、本名を賢次郎といいます。京都市立絵画専門学校で画を学ぶとともに、風俗研究会に参加、会誌の挿絵や古画の模写を担当していました。その後、松竹合名会社に入社すると、歌舞伎役者の浮世絵を描くようになります。浮世絵・美人画で評価される傍ら、風俗研究や美術品、人形の収集に取り組みました。そのコレクションは、おそよ30,000点に及ぶとされ、2019年9月に吉川観方日本文化へのまなざし展が開催されています。

3.吉川 観方の歴史

吉川観方は、1900年に京都で生まれ、岡阪鉄山、竹内栖鳳らに日本画を学びます。1909年から浮世絵の研究を始め、1914年に京都市立絵画専門学校へ入学し、風俗研究会にも参加。浮世絵・風俗の研究に取り組んでいきました。1917年の文展に『舞台のかげ』を出品し、入選を果たすと翌年には松竹合名会社に入社、舞台意匠顧問となります。版画で役者絵を制作する一方、美人画や風景画も描きました。作品を残す傍ら、風俗研究や美術品の収集に明け暮れ、1979年に死去しています。

4.吉川 観方の代表作

  • 初代中村鴈治郎の紙屋治兵衛(1923年)
  • 円山の夜桜(1925年)
  • 観方創作版画第壱集 一 雛三(1922年)
  • 観方創作版画第壱集 一 成駒屋の紙治 河庄の場(1925年)

5.吉川 観方の作品の買取査定ポイント

吉川観方の作品は、現在でも展示会が開催されるほどの人気です。そのため、真作であることが重要です。鑑定書などが付いていれば高額査定が期待できます。また、代表的な版画であればより価値が高くなります。その他に、ヤケやシミなど汚れの具合により査定額が変動します。

代表的な査定ポイント
  • 真作かどうか
  • 人気のある作品か
  • 作品の希少価値
  • 作品の状態は良いか
  • 箱など付属品の有無

6.吉川 観方の作品の取引相場価格

縦40cm横30cmの木版美人画『舞妓』は、多少シミがあるもので65,000円の値が付いています。状態が良ければさらに高額となるでしょう。大正11年制作の『観方創作版画の第壱集・雛三』は、木版雲母摺り37.8cm×29.8cmで12万円で販売されています。販売額が12万円なので、査定においても出来栄えの良い作品や汚れのないものなどの条件が揃えば、高額査定が期待できます。

7.吉川 観方の作品の買取についてのまとめ

吉川観方は、大正から昭和にかけて、風俗史や歌舞伎の浮世絵に多大な貢献をした日本画家です。残した作品は現在でも高く評価されており、吉川観方の収集した30,000点に及ぶ美術品コレクションは現在でも企画展が開催されています。もしお手元に作品をお持ちでしたら、一度査定に出されてみてはいかがでしょうか。

その他の絵画について