吉原 治良(よしはら じろう)の絵画買取なら高額査定の可能性!SATEeee絵画買取へ

1.吉原治良を売りたいお客様へ

吉原治良は、抽象画を描いた絵画作家の一人で具体美術協会のリーダーでした。吉原製油会社の社長としての顔を持っていた実業家でしたが、決して仕事の片手間や趣味で絵を描いていたわけではありません。芸術に真摯な姿勢で臨んだ吉原治良は、人の真似ではなく自分のものを作りだすことを信念にしていました。日本の前衛美術の先駆者として活躍した吉原治良は、海外の美術動向に敏感で常に画風を変化させていきます。シンプルながらも多様な印象を与える「円」を描いた作品は、彼の代表作となりました。

2.吉原治良についての解説

吉原治良は、日本の現代美術として世界に認められた「具体美術」の中心人物です。15歳の頃に独学で油絵を学んだ吉原治良は、セザンヌやゴッホの作品に衝撃を受け、絵画作家の上山二郎に影響を受けました。魚を描いた作品で初の個展を開きますが、ほかの画家の影響を反映しすぎていることを藤田嗣治に厳しく指摘されます。その後、抽象画を描くようになり、絵画の枠を破って他人の模倣をしないことが彼の信条になりました。シュルレアリスムに影響された画風や純粋抽象へと画風を変えましたが、晩年は「円」を描いた作品を数多く制作しました。

3.吉原治良の歴史

1905年、吉原治良は大阪市で植物油問屋を営んでいた両親のもとに生まれます。14歳頃に絵に興味を持ち、独学で油絵の描き方を学びました。22歳のときに上山二郎に出会い、彼の作品に大きな影響を受けます。上山二郎の紹介で出会った藤田嗣治に作品を批判され、誰とも画風が被ることのない抽象画を描くようになりました。1934年、銀座・紀伊国屋ギャラリーで初の個展を開き、20点ほどの作品を発表します。1954年には具体美術協会を結成して代表となり、実験的アートを実践していきます。1967年に第9回日本国際美術展に出品し、国内大賞を受賞します。

4.吉原治良の代表作品

「上高地」 「図説」 「夕立に飛ぶ飛行機」 「作品」 「Black Circle on White」

5.吉原治良の買取査定ポイント

吉原治良の作品の買取査定ポイントとして、真作であるかという点が挙げられます。抽象画の多い吉原治良ですが、特に代表作となった「円」の作品群は贋作が作りやすいといえるでしょう。吉原治良の作品の売却を考えているのであれば、作品を購入したときに付属してきたアイテムもしっかり保管しておきましょう。保存用の箱であるタトウ箱や黄袋は、作品と同じく大切なものです。また、鑑定書や保証書が付いているのであれば、査定時に一緒に提出するのを忘れないようにしましょう。
  • 真作かどうか
  • 付属品は付いているか
  • 鑑定書などが付いているか

6.吉原治良の買取相場価格

吉原治良の作品の買取相場価格は、約2万円から30万円ほどとなっています。真贋のほどは不明な作品ですが、「無題」と題された作品は約27万円で取引されました。こちらの作品は、画家のものと思われるサインに加えて、タトウ箱と黄袋付きで出品されました。また、1967年制作の黒地に白丸が描かれた「無題」の作品は、15万円で取引されています。こちらの作品は、画家による直筆サインが施されており、真作保証済みの作品として出品されました。

7.吉原治良の買取についてのまとめ

海外でも高く評価されている吉原治良は、人気のある絵画作家です。具体美術協会の創始者として活躍したことが注目されており、同協会は日本の現代アートを世界に知らしめる役割を果たしました。若手の芸術家の育成に積極的に携わり、日本の抽象画の黎明期を支えた人物である吉原治良。日本の芸術界を支えた一人に数えられる彼の作品は現在も市場需要があるため、買取業者を探すのも難しくないでしょう。