八木 奇峰(やぎ きほう)の作品を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.八木 奇峰の作品を売りたいお客様へ

八木奇峰は江戸時代後期から明治時代初期に、とくに人物画や花鳥画で傑出した才能を発揮した画家です。主に京都画壇で活躍し、1869年には京都に1,000人余りいた画家の中で第7位になるほど、高く評価されています。現在も作品の人気は高く、意外な高額査定も期待できます。

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2.八木 奇峰についての解説

八木奇峰は、日本画の一派である四条派の中心として名を成した松村景文に師事し、四条派の画法を極めました。人物や花鳥などのモチーフを詩情豊かに表現する独自の画風を確立し、多くの傑作を生み出しています。また、京都御所の『四季海辺図』、元離宮二条城の障壁画『萩図」』、『花車図』などを制作するなど、時代を代表する日本画家として名声を博しました。

3.八木 奇峰の歴史

八木奇峰は、1806年に現在の滋賀県長浜市に生まれました。名は致恭といい、字は子謙としています。初めに長浜市の画家、山縣岐鳳に京狩野派の画法を学びました。その後、松村景文の門下に入ると、めきめきと頭角を現し、景文の高弟としても脚光を浴びます。抒情的な画風は寺院や公家、京都の町衆からの高い支持を得て、京都画壇随一の画家として活躍しました。また、画家の郷里である滋賀県長浜市や米原市など、湖北地方にも多くの作品を残しており、日本三大山車祭の一つである長浜曳山祭の山車「孔雀山」の襖絵『芙蓉四十雀図』、『紅葉鳩図』も描いています。1876年、享年71歳で逝去しました。

4.八木 奇峰の代表作

  • 四季海辺図(冬景)
  • 萩図
  • 花車図

5.八木 奇峰の作品の買取査定ポイント

八木奇峰の作品では花鳥画の人気が高く、一般市場などでは高額で取引される傾向があるようです。画家の人気のため、模写や真贋不明の作品の存在も懸念されており、真作の希少価値を高めています。そのため、高値での買取には真作であることが条件となり、鑑定書などの付属がおすすめです。また、一般的には、傷やシミなどが少なく保存状態が良好な場合、箱などの付属品が残っている場合は、査定額の上乗せが期待できます。

代表的な査定ポイント
  • 人気のある花鳥画か
  • 鑑定書などの付属があるか
  • 署名や落款があるか
  • 保存状態の良い作品か
  • 額や箱などの付属品が残っているか

6.八木 奇峰の作品の取引相場価格

八木奇峰の作品は、現在、一般市場での流通数が少ないことに加えて、模写や真贋不明の作品の存在も指摘されているため、真作の希少価値はよりいっそう高くなっています。また、花鳥画の人気が高く、真作であれば高値で取引されているようです。例えば、作品のサイズが116cm×50cmの掛け軸として装丁された日本画『暁鶏図』は22,000円で落札され、作品サイズが約40cm×約176cmの掛け軸として装丁された日本画『麦に蛍の図』は39,500円で落札されています。これらの作品は、経年の古さのほかに多少の折れやシミなどがある状態でした。真作の花鳥画で保存状態が良い場合などは、さらに高額での取引が期待できるでしょう。

7.八木 奇峰の作品の買取についてのまとめ

四条派などの画法を自らのものとし、情趣あふれる作品世界を構築した八木奇峰。その作品は江戸後期から明治初期の京都の人々を虜にし、画壇に一時代を築きました。現在も、画家の日本画表現に魅了されている多くのファンが、作品を求めています。希少価値の高い真作の花鳥画は、保存状態などの条件が整えば、高値がつく可能性も十分にあります。お手元に八木奇峰の作品がありましたら、一度査定に出されてみることをおすすめします。

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