William Blake（ウィリアム・ブレイク）の絵画買取なら高額査定の可能性！SATEeee絵画買取へ

1.William Blakeの絵画作品を売りたいお客様へのご案内

ウィリアム・ブレイクは、18世紀末から19世紀初頭のイギリスを代表する詩人、思想家、版画家です。銅版画に着色をした手製本という方法で、『エルサレム』や『ミルトン』など、神秘思想を背景とした幻視的で壮大な叙事詩を表現し、エングレーヴィングによって言葉とイメージが巧みに融合した『ヨブ記』などの挿絵本を残しました。生前は無理解から貧窮していましたが、死後、その詩が英国の事実上の国歌にも採用され、日本では、柳宗悦や大江健三郎などに影響を与えるなど、イギリスを代表する芸術家として高く評価されています。

2.William Blakeという絵画作家について

ウィリアム・ブレイクは、版画家ジェームズ・バザイアの下でエングレーヴィングの技法を習得します。ロイヤル・アカデミーでは、当時の院長ジョシュア・レイノルズの教えに反発し、ラファエロやミケランジェロなどの古典絵画に傾倒しました。1788年に、「レリーフ・エッチング」と呼ばれる独自の銅版画技法を考案すると、以後、文字と挿絵が一体化した版画を制作し、そこに手彩色を施すという方法で作品を制作しました。『ミルトン』『エルサレム』などの「預言書」と呼ばれる作品群において構築された独自の神話的象徴体系や、旧約聖書の『ヨブ記』、ダンテの『神曲』で見せた深遠な想像力は、現代まで多くの表現者に影響を与えています。

3.William Blakeの絵画作家についての経歴など

1757年にロンドンで生まれたウィリアム・ブレイクは、14歳で版画家バザイアに弟子入りし、中世の建築・彫刻の写生や彫版を手伝いながら版画の制作技術を学びます。1779年、ロイヤル・アカデミーの美術学校に入学。1883年に最初の詩集を発表し、1889年に銅版画に着色をした手製本『無垢の歌』を出版すると、以後、彫版の仕事で生活費を得ながら、ほとんどん自作をこの方法で少部数制作しました。1800年、詩人ウィリアム・ヘイリーの挿絵制作のために転居したフェルファムで『ミルトン』を構想し、1804年にロンドンに戻ります。1818年、ブレイクの美学に共鳴するジョン・リネルやサミュエル・パーマーに出会い、1826年にはリネルよりダンテ『神曲』の制作を依頼されますが、翌年、未完のまま世を去りました。

4.William Blakeの絵画代表作品とは

• ミルトン（1804年）
• エルサレム（1804年）
• ニュートン（1804年～1805年）
• ヨブ記（1825年）
• 神曲（1824年～1827年）

5.William Blakeの絵画作品の買取査定ポイントを解説

ウィリアム・ブレイクの買取査定にあたっては、まず画家の真作であるかどうかが重要なポイントです。油彩、水彩、着色版画、エングレーヴィングなど、作品の技法や媒体によって査定額が異なり、またエディション数（制作された数）の少ないものほど高額になる傾向があります。なお、版画の場合には、作者生前の刷りが、死後のリプリントよりも価値があるとされます。その他、刷りの良し悪しや、シミや破れなどがないかどうかといった保存状態も価格に反映されるでしょう。

代表的な絵画作品の査定ポイントはこちら

• 画家の真作であるかどうか
• 制作された媒体は何か
• エディション数が少ないかどうか
• 印刷されたのが作者の生前かどうか
• 刷りの出来栄えが良いか
• 状態が良いか

6.William Blakeの絵画作品の取引相場や参考価格

ウィリアム・ブレイクの真作や生前に印刷された版画の査定額はほとんど国内では公開されていません。一方、海外のオークションや古書店ではしばしば取引があり、多くが高額で落札されています。これまでに4点しか確認されていないリトグラフ作品のうち、クリスティーズで競売にかけられた1点は、約2,900万円（以下、全て日本円換算）で落札されました。聖書の一場面を描いたテンペラによる絵画作品（27.2cm×38.3cm）は、状態は良好とは言えないにも関わらず約1,600万円、100部が印刷された『ヨブ記』のオリジナルプリントは、全ページが揃って約295万円の落札額でした。同版画シリーズは１枚ずつでは、約15万円から50万円ほどで取引されているようです。

7.William Blakeの絵画作品の買取についてのまとめ

生前には狂人とも見なされたウィリアム・ブレイクは、死後、イギリスのロマン主義を代表する画家として、ラファエル前派やW.B.イエーツ、T.S.エリオットなど数々の芸術家や詩人に影響を与えました。深い哲学的思索と宗教心、そして感受性の豊かさにより構築された独自の幻視的な芸術は、世界中にいまも多くのファンを獲得しています。ブレイクの真作であれば、エディション数や出来栄えによって思わぬ高値が期待できますので、ご自宅にお持ちの方はぜひご相談ください。

その他の絵画について