渡辺 与平(わたなべ よへい)の絵画買取なら査定金額を比較できる「SATEeee絵画買取」へ

1.渡辺 与平の作品を売りたいお客様へ

渡辺与平は、明治時代の洋画家、挿絵画家です。中村不折に師事し、東京の太平洋画会研究所で洋画を学びました。子供を描いた挿絵で流行作家となり、竹久夢二とならび称されました。22歳の若さで惜しまれて病没した作家ですが専門家からの評価も高く、高値で査定される傾向があるようです。

このページの目次

2.渡辺 与平についての解説

渡辺与平は、子供を描いた挿絵で流行作家となり、竹久夢二の「夢二式」に対して「ヨヘイ式」と呼ばれた画風で人気を博しました。俳句雑誌『ホトトギス』に挿絵や裏絵を描き、竹久夢二に影響を与えたと言われ、挿絵の名手とされました。白馬会、太平洋画会、文展などに入選し、将来を嘱望されました。

3.渡辺 与平の歴史

渡辺与平は、1888年(明治21)年に長崎県で生まれました。14歳で京都に上り、京都美術工芸学校絵画科に入学し日本画を学びます。卒業後は東京に向かい、太平洋画会研究所に入所し中村不折に師事、洋画家を目指しました。1908年第2回文展に『金さんと赤』が初出品で入選。翌年20歳で水彩画家である渡辺豊洲の娘文子と結婚し、渡辺姓となります。1910年第4回文展で『ネルのきもの』が三等賞を受賞。翌年の1911年には、第5回文展に『帯』と『こども』の2点が入選しました。1906年から生活のために始めた挿絵の仕事では、雑誌『ホトトギス』や『国民新聞』『少女の友』などで活躍。1912年に22歳で不帰の人となりました。

4.渡辺 与平の代表作

  • 金さんと赤(1908年)
  • ネルのきもの
  • こども

5.渡辺 与平の作品の買取査定ポイント

高額査定には作家の知名度が重要ですが、渡辺与平は当時竹久夢二に並ぶ知名度でしたから、大変期待できます。やはり真作証明があることがポイントとなりますので、鑑定書があれば有利です。流通している与平の作品は挿絵が多いので、注意が必要です。保存状態の良さも査定の価格を左右します。サインや落款があり、人気のある画題であるかも要点です。

代表的な査定ポイント
  • 真作証明があるか(鑑定書があるか)
  • 保存状態は良いか
  • サインや落款はあるか
  • 人気のある画題であるか

6.渡辺 与平の作品の取引相場価格

絵画作品が一般市場への流通が少なく希少価値が高まっております。こちらは渡辺与平が手掛けた挿絵本ながら『コドモ絵ばなし』初版(「一致堂」明治43年刊)は、 100,990円もの高額で落札されました。本文173頁で、12.1cm×15.1cm、2ページに1枚の割合で挿絵がある本です。状態は概ね良好でした。『女学世界付録 絵葉書11枚』は、16,400円で取引されました。こちらは与平の絵のはがき11枚のみです。ちなみに与平の絵画が、専門家の鑑定の結果で450万円の高額がついた実例があります。絵は本の挿絵以外ではほとんどみられないことから、専門家が評価しました。渡辺与平の真作の貴重な絵画であれば、状態などによってはさらなる高額査定も期待できます。

7.渡辺 与平の作品の買取についてのまとめ

渡辺与平は、当時は竹久夢二とならび称される流行作家であり、その絵は専門家からも今なお高い評価を受けています。数百万円の評価を受けた実例もあり、真作の貴重な絵画であれば大変高額が見込めますので、お持ちの方はぜひとも一度ご相談ください。

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