渡辺 始興(わたなべ しこう/もとおき)の作品を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.渡辺 始興の作品を売りたいお客様へ

渡辺始興は江戸時代中期の画家です。狩野派や大和絵に加え、琳派の装飾画法にも習熟した画人です。次世代の絵師・円山応挙の筆致を予感させる写生派風の作品を生み出すなど、光琳から応挙への京都画壇過渡期に活躍。琳派の継承者の多くが江戸を中心に活躍しましたが、後期琳派の中で唯一京都で活動した画家です。狩野派の重要な作家ということもあり真作は高値に繋がる可能性が高いと言えます。

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2.渡辺 始興についての解説

渡辺始興は当初狩野派や大和絵など多様な様式で絵を描いていますが、のちに尾形光琳に学び、両者の画法を使い分けました。作品の中には狩野風の達者な筆遣いをした水墨画が多く、奈良・興福院(こんぶいん)の障壁画が有名です。また、琳派風のものでは『燕子花図屏風(かきつばたずびょうぶ)』が知られています。

3.渡辺 始興の歴史

1683年(天和3年)、京都に生まれた渡辺始興は1708年(宝永5年)頃から東宮御所や近衛家に仕え、禁裏や上流貴族の屋敷に出入りしていたと考えられます。『春日権現霊験記(かすがごんげんれいげんき)』20巻の模写をするなど、大和絵の素養がありました。さらに後ろ盾である近衛家熙の影響で、『鳥類真写図巻』のような観察に基づく緻密な写生画を描き円山応挙(まるやまおうきょ)に影響を与えました。1755年に68歳で逝去しています。

4.渡辺 始興の代表作

  • 簾に秋月図
  • 大黒天図
  • 四季花木屏風
  • 燕子花図屏風

5.渡辺 始興の作品の買取査定ポイント

渡辺始興の作品は、琳派に属する画人とあって、重要美術品となっている作品も多く京都の美術館を中心に収蔵されています。美術史・歴史的にも重要な作品であるため、高額査定が期待できます。江戸時代の人物のため、真作であることが分かることや、作品の保存状態によっても査定額が変動します。

代表的な査定ポイント
  • 本人の作品であるという保証書・鑑定書があるか
  • 作品の保存状態(シミや傷み、破れなど)は良いか
  • 渡辺始興の落款があるか
  • 共箱があるか

6.渡辺 始興の作品の取引相場価格

市場では、渡辺始興の作品は『鹿図和歌賛』が本紙43cm×55cm 総丈128cm×68cmのサイズ、落款があり、若干の折れやシミがある状態で22,510円の価格がついています。また、渡辺始興の掛け軸や屏風をもとに明治・大正期に作られた木版画の複製品も若干ではありますが取引されています。木版画の『寿老人図』は37cm x 24.5cmのサイズで1万円の値段がつけられました。真作であれば歴史的な価値も相まって、大変高額な査定も期待できるでしょう。

7.渡辺 始興の作品の買取についてのまとめ

光琳から応挙へ、京都画壇の過渡期に活躍した渡辺始興の作品は、重要美術品にも指定される作品があり、京都などさまざまな美術館が収集にあたっています。希少性からも高額査定が予想されますので、始興の作品をお持ちであれば、ぜひ一度お問い合わせください。

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