歌川国貞作『白木屋前の三美人』の絵画買取なら高額査定の可能性!SATEeee絵画買取へ

1.歌川国貞作『白木屋前の三美人』を売りたいお客様へ

歌川国貞は江戸時代後期に活躍した浮世絵師で、歌川豊国のもとでともに絵を学んだ国芳や広重らよりも当時の江戸の人々から絶大な人気を誇ったことで有名です。役者絵や美人画、当時の江戸の風俗を描いた艶やかな作品を数多く残した国貞の作品のなかでも『白木屋前の三美人』は特に人気が高い作品で、高い査定を期待できます。

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2.歌川国貞作『白木屋前の三美人』についての解説

歌川国貞は役者絵や美人画で有名ですが、自らが活躍した江戸後期の最新流行や風俗を美しく、正確に記録して作品として残したとことでも有名です。たとえばこの『白木屋前の三美人』は江戸時代の織物屋の前に立つ美しい三人の女性を描いたものですが、『白木屋』とは現在の東急百貨店の前進となった江戸の三大呉服店のひとつであり、同じく三越百貨店の前進である越後屋、大丸百貨店の前進である大丸百貨店と並ぶ三大名店のひとつでした。最新流行の呉服が並んでいたお店の前に集う女性たちの着物はこの絵が描かれた当時の最先端のファッションであり、江戸中の女性の憧れだったことがわかります。『白木屋前の三美人』は三対になった版画で、それぞれの部分に女性が一人ずつ描かれていました。

3.歌川国貞作『白木屋前の三美人』の作品の特徴について

「白木屋」の屋号が入った紺色の大きなのれんの前に、三人の女性が立っています。三人とも非常に優美な着物を身にまとい、粋なかんざしなどのアクセサリーも多く身につけて、黒塗りの高下駄を履いています。左の女性は格子模様の羽織を着ており、髪にかんざしはなく、お供か娘らしい少女を連れています。真ん中の紋の入ったシンプルな藤色の羽織を着て、三人のなかで最もたくさんかんざしを刺しています。右の女性は縦じまの羽織を着てかんざしを刺しており、帯の結び目を前にしているようです。三人で立ち話をしているというには、それぞれの間にかなりの距離があるため、お互いの着物を値踏みしあっているか、厳しくチェックしあっているかのようにも見えます。のれんがめくれたところには店の中の風景が描かれ、丁稚や番頭が忙しそうに働いている様が描かれています。

4.歌川国貞作『白木屋前の三美人』の相場価格について

歌川国貞が残した絵画の数は同時代の絵師のなかでも飛び抜けており、数万点にも登ると言われています。数が多いため作品によって値段にばらつきがありますが、貴重なものだと数千万の価値がつくものもあります。『白木屋前の三美人』は三枚続きの絵で、サイズは縦26.1cm、横37.9cm、1831年から1845年までの天保の時代に描かれたものだとされています。この形式のものが三枚揃った状態で売りに出された場合は高額の査定がつくことが多く、過去に40万円で落札された実績があり、オークション主催者が予想した落札価格は40万円から60万円でした。

5.歌川国貞作『白木屋前の三美人』についてのまとめ

歌川国貞の絵は優美で美しく、さらに当時の江戸文化・風俗を知るうえでもとても貴重なものです。役者絵では師匠の歌川豊国を超えたとさえいわれる国貞ですが、非常に艶がありながら当時の「粋」を生き生きと表現した美人絵は現代に生きるわたしたちの目を楽しませてくれます。そんな魅力がつまった『白木屋前の三美人』は高い査定が望めますので、ご所有の方はぜひ査定をお試しください。