歌川 国貞(うたがわ くにさだ)の作品を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.歌川 国貞の作品を売りたいお客様へ

歌川国貞は江戸時代を代表する浮世絵師で、のちの3代目歌川豊国です。歴代の浮世絵師の中でも作品数は最多で、その数は1万点にも上るとされています。面長で猪首型の美人画が特徴で、当時としては国芳や広重よりも人気がありました。歌舞伎や吉原など当時の江戸文化のすべてを描き切った大御所ともいえる存在で、高く評価されている浮世絵師の一人と言えます。

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2.歌川 国貞についての解説

22歳のデビュー以降、国貞は歌舞伎役者絵や美人画で名を馳せました。美人画や役者絵だけではなく、武者絵や風景画など幅広いジャンルを手がけました。40代を過ぎても英派に入門するなど創作意欲が尽きることはなく、斬新なデザインは現代に通じるものがあります。国貞が残した作品は現代人が江戸時代の風俗を知る重要な史料となっています。

3.歌川 国貞の歴史

1786年に江戸本所の材木問屋に生まれた歌川国貞は、15、6歳の頃に歌川豊国門下に入りました。22歳の頃から美人画を描き始め、1814年から15年にかけて制作した『大当狂言之内』シリーズをはじめとする役者絵も師を超えた作品であると好評でした。嘉永期には天保の改革への反動から極彩で細密な工芸美極まる浮世絵版画を作るようになり、晩年には広重との合作『雙筆五十三次』も作っています。1865年に79歳で死去しました。

4.歌川 国貞の代表作

  • 雙筆五十三次
  • 江戸名所百人美女
  • 豊国漫画図絵
  • 大当狂言ノ内
  • 湯上り美人図

5.歌川 国貞の作品の買取査定ポイント

歌川国貞の作品は買取市場でも流通が多く、人気がある浮世絵師のひとりです。真作であることが分かれば、高額査定が見込めます。また、浮世絵版画の原本であればさらなる査定が期待できるでしょう。また、浮世絵の中でも春画は特にプラス査定になりやすい傾向にあります。

代表的な査定ポイント
  • 本人の作品であるという保証書や鑑定書があるか
  • 作品の保存状態は良いか
  • 木版画である場合は欠損などないか
  • 国貞の落款が入っているか
  • 美人画や役者絵、春画か

6.歌川 国貞の作品の取引相場価格

買取市場では、幽霊・妖怪絵や春画が入った冊子本である『百鬼夜行 一冊』が約22cm×横約15cmのサイズで、シミ、シワやスレ、破れなどがある保存状態でありながらも15万6千円の値で落札されています。また、『見立十人豊国一世一代屋久ら水滸伝 三枚続』では、106cm×51.6cmの大きさ、やや傷や汚れのある状態ながらも約8万6千円の価格で落札されました。真作で状態のよい作品であれば更なる高額査定も十分に期待できるでしょう。

7.歌川 国貞の作品の買取についてのまとめ

国芳や広重よりも人気があった国貞の浮世絵は、現代のアートにもモチーフが応用されるなど、時代を越えて現代人にもインスピレーションを与えてくれます。コレクターからの人気が高いだけではなく、国貞の作品は江戸時代を知る貴重な手がかりとなることから需要も多いといえます。もし歌川 国貞作品をお持ちであれば、ぜひ一度お問い合わせください。

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