宇田 荻村(うだ てきそん)の絵画買取なら高額査定の可能性!SATEeee絵画買取へ

1.宇田 荻村の作品を売りたいお客様へ

宇田荻村は帝展にて多くの作品を発表した日本画家です。三重県出身で本名は善次郎といいます。郷里の画家、中村左洲に手ほどきを受けた後、17歳の時に四条派の流れを汲む菊池芳文に師事し画技を学びました。第1回帝展に『夜の一力』が初入選し、第6回帝展では『山村』が特選となります。32歳の若さで帝展の審査員となり、以後17回に渡り審査員を務めました。京都御所小御所の襖絵を手がけた画家でもあります。

このページの目次

2.宇田 荻村についての解説

宇田荻村は若い頃から優れた芸術の才能を発揮した人物です。帝展では長年審査員を務め、社団法人日展の発足時には評議員に就任するなど、権威ある画壇において大きな存在感を発揮しました。画家人生を通し、一貫して京の風物を描きたことでも知られています。晩年には勲三等瑞宝章を受章し、松阪市名誉市民の称号も授与された画家です。また、近年、長らく所在が不明になっていた幻の『山村』という作品が三重県立美術館に寄贈されたことで企画展が催されるなどしています。

3.宇田 荻村の歴史

宇田荻村は1896年三重県松阪市に生まれました。中村左洲や菊池芳文に師事し、京都市立絵画専門学校で本格的に絵を学んだ後は帝展にて大きな活躍を見せます。高い画技と確かな審美眼により、帝展審査員を長く務めたほどです。画家として華々しい活躍をする一方で、京都市立専門学校の教壇に立つなど美術教育にも力を注ぎました。日展では評議員や理事、顧問といった要職を歴任しています。1980年、京都市内の病院で亡くなりました。

4.宇田 荻村の代表作

  • 夜の一力
  • 大夫
  • 山村
  • 淀の水車

5.宇田 荻村の作品の買取査定ポイント

非常に知名度の高い画家ですので、リトグラフで複製された作品や印刷作品も多く出回っており、一般市場での高額取引も活発に行われています。そのため、作品が肉筆であるか、複製品であるかも重要なポイントです。また、真作の日本画作品は歴史的価値も非常に高いので、数十万円~数百万円での取引も期待できます。作品に署名や落款が入り、保存状態が良く、目立つ汚れや破れなどがないかも確認しましょう。

代表的な査定ポイント
  • 宇田荻村本人の作であるかどうか(証明書や鑑定書があればなお良い)
  • 作者の署名(サイン等)があるか
  • 保存状態は良好か(欠けなどはないか)
  • 作品のサイズ
  • 付属品は揃っているか(共箱・共布・共シールなどが残っているか)

6.宇田 荻村の作品の取引相場価格

インターネットオークションにて、宇多の作品と思われる『鮎』に53,000円の値がつきました。3号作品で、画面サイズは11cm×26cm、額サイズは28cm×43.5cmです。水彩画で宇多の印章が押されており、大型画集掲載作品とのことです。シミや傷などがやや見られますが、全体的な保存状態は良好で、美品といえます。額裏には裏書もあり、真作の可能性が高く、高額での取引となりました。

7.宇田 荻村の作品の買取についてのまとめ

宇田荻村は京都御所など、格式高い場所で作品が取り入れられるほどの優れた画家です。帝展や日展など、権威ある展覧会において要職を務め、後世の画家たちにも大きな影響を与えました。宇多が描いたと思われる作品をお持ちの場合は、ぜひお知らせ頂ければと思います。