月岡耕漁(つきおか こうぎょ)の作品を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!
1.月岡耕漁の作品を売りたいお客様へ
月岡耕漁は明治から大正期にかけて活躍した浮世絵師・日本画家で、能画の名手として名を馳せています。錦絵や花鳥画などをてがけ、なかでも能楽の舞台風景を描いたことで有名で、木版画シリーズ『能楽百番』『能楽図絵』などをはじめとする作品は現代でもなお強い人気があります。月岡耕漁の真作絵画であれば、買取査定において高額が提示される期待ができます。
このページの目次
2.月岡耕漁についての解説
月岡耕漁は明治から大正期に活動した浮世絵師・日本画家です。特に能版画の第一人者としてその名を知られています。浮世絵といえば歌舞伎役者絵が多かった当時において、能楽を題材とした木版画を制作しました。上質な紙と絵具、金銀泥をふんだんに用いた豪華で優美な作品を数多く残し、また、花鳥や人物を主題とした肉筆画も得意としました。2005年には「近代の能画家 月岡耕漁展」が開催されるなど、現代でもなお高い注目を集めています。
3.月岡耕漁の歴史
月岡耕漁は、1869年に旅籠屋の次男として東京・日本橋で出生しています。1887年、母が月岡芳年と再婚をしたのを機に、芳年門下に入ります。その後、日本画壇の人気作家である尾形月耕や松本楓湖にも師事しました。1900年、日本美術協会に出品した『反魂香図』により褒状を受賞したのを皮切りに、その後も展覧会での受賞を重ねました。耕漁の名声を一躍高めたのは、1894年から始めた錦絵、能画です。1928年59歳でこの世を去るまで、錦絵と肉筆画の両輪で活躍を続けました。
4.月岡 耕漁の代表作
- 反魂香図(1890年)
- 奉天府城外我将校勇力之図(1894年)
- 能楽図絵(1897年~1902年)
- 能楽百番(1922年~1926年頃)
- 能楽大鑑(1930年頃)
5.月岡 耕漁の作品の買取査定ポイント
月岡耕漁の錦絵は、贅沢な画材を用いています。質感や絢爛さを損なわないような保存状態であれば、査定価格は高くなるでしょう。日焼けやシミ、カビ、経年によるホコリや退色がないかどうかは重要な査定ポイントです。
代表的な査定ポイント- 錦絵であれば作品の金泥などが質感を損なってないか
- 紙、絵具の保存状態がよいか
- 汚れ、シミなどがないか
- 肉筆画か木版画か
- 得意とした能画であるか
6.月岡耕漁の作品の取引相場価格
月岡耕漁の作品は、オークションに出品すれば多くの入札を集めます。能版画、掛軸などは、万、十万の単位で競い合いになることも珍しくはありません。保存状態が良く、鑑定書などにより真作だと証明できる額装作品であれば、価格は上昇する可能性があります。落札の例として、『能楽百番 小鍛冶』(77cm×135cm)は、3桁もの入札を集め84,000円の値がつきました。
7.月岡耕漁の作品の買取についてのまとめ
明治になって描かれるようになった能画の第一人者である月岡耕漁は、現代でもなお人気の高い画家です。現代においても優雅なその作品を欲しがる人も多く、保存状態がよいものであれば高値がつくことも期待できます。月岡耕漁の作品と思しき日本画をお持ちのお客様は、ぜひご相談ください。
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