徳力 善雪(とくりき ぜんせつ)の作品を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.徳力 善雪の作品を売りたいお客様へ

徳力善雪は、絵所という宮廷や社寺に所属して絵画制作を担当した機関の画家で、江戸時代前期に活躍しました。京都市下京区堀川通にある寺、西本願寺の絵所預として西本願寺御影堂内の障壁画などを描いたことで知られています。善雪の作品は希少価値があり、高値が期待できます。

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2.徳力 善雪についての解説

徳力善雪の名は之勝で、通称は小兵衛でしたが、58歳のときに剃髪して法名を善雪としています。関東で画の修行をしたのちに、父の徳力善宗の跡をついで西本願寺の絵所預となりました。善雪の師は不明で、狩野山雪説と狩野探幽説の2説があります。西本願寺が六条堀川に寺基を移した創立の時期に、絵所預として本願寺の文化や美術面の充実に大きく貢献しました。

3.徳力 善雪の歴史

徳力善雪は、1599年に京都で生まれます。徳力家は西本願寺の絵所6家のうちのひとつで、代々が絵所を世襲しました。善雪は元和、寛永のころに関東で絵を学んだあと、西本願寺の絵所預となっています。その後、西本願寺御影堂内の障壁画の制作や、同寺飛雲閣の襖絵の補修などを手がけました。善雪の作品は、西本願寺に『親鸞聖人絵伝』などがあり、東京国立博物館には『瀟湘八景図巻』が収蔵されています。1680年没。82歳でした。

4.徳力 善雪の代表作

  • 親鸞聖人絵伝
  • 飛雲閣柳之間襖雪柳図
  • 瀟湘八景図巻

5.徳力 善雪の作品の買取査定ポイント

制作年代が古い作品の査定では、真作と証明できるかが重要なポイントです。作品に鑑定書がない場合は、正式な機関に鑑定を依頼しておくことをおすすめします。また、査定額は絵の傷み具合によっても変動するので注意が必要です。

代表的な査定ポイント
  • 正式な鑑定書があるか
  • 落款、印章の有無
  • 保存状態の良し悪し
  • 付属品があるか

6.徳力 善雪の作品の取引相場価格

三幅対の紙本の作品『双龍観音図』は、113,400円で落札されています。肉筆で、落款と印章が確認できる作品です。各最大寸は縦188.5cm×横52.6cmとなっています。また、こちらは参考として絵画ではなく屏風作品になりますが、秋景が描かれた人物山水図の落札価格は74,390円です。作品には全体にヤケやシミ、汚れがあり、所々に破れや剥落があります。落款と印章が確認できる肉筆の作品で、六曲一双の1面の大きさは縦124cm×横48.5cmでした。貴重な徳力善雪の日本画作品は現代でも需要が高く、高額で取引される傾向にあるようです。

7.徳力 善雪の作品の買取についてのまとめ

父の徳力善宗の跡をついで西本願寺の絵所預となった徳力善雪は、本願寺の文化や美術面において大きな功績を残しました。また、善雪の代表作として知られる『親鸞聖人絵伝』や『瀟湘八景図巻』といった作品は、現在でも高い評価を得ています。徳力善雪の作品をお持ちであれば、ぜひ一度お問い合わせください。

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