Thomas Girtin(トーマス・ガーティン)の絵画買取なら高額査定の可能性!SATEeee絵画買取へ

1.Thomas Girtinの絵画作品を売りたいお客様へのご案内

トーマス・ガーティンは18世紀末イギリスで活躍した夭折の水彩画家です。若きJ.M.W.ターナーの友人でありライバルで、「ガーティンが生きていたら、私は貧窮していたであろう」とまで言わしめる才能を持っていました。その巧みな技法や叙情溢れる表現は、19世紀のロマン主義的風景画への橋渡しとなるとともに、水彩画の地位向上に貢献し、イギリス風景画の最重要作家の一人として高く評価されています。

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2.Thomas Girtinという絵画作家について

トーマス・ガーティンの初期の作品は、18世紀に流行した地誌的風景スケッチといったものでしたが、のちに、より大胆に空間のダイナミズムを描きこんだロマン主義的様式へと変化していきます。北部イングランドやスコットランドの風景から受けた感銘は、赤みを帯びた茶色やスレートのような灰色、藍色や紫といった色彩をガーティンのパレットに導き入れました。強い色調の絵具を大胆な筆使いで塗り、ペンやインク、ワニスを実験的に用いるなど、技法の面でも様々に工夫を凝らしました。

3.Thomas Girtinの絵画作家についての経歴など

1775年にロンドンに生まれたトーマス・ガーティンは、エドワード・デイズに水彩画を学びます。1794年~1797年には、鑑定家トーマス・モンローの依頼で、J.M.W.ターナーとともにイギリス水彩画の先達ジョン.R.カズンズの作品模写に携わりました。1896年には、イングランド北部ならびにスコットランド南部をスケッチ旅行し、やがて師デイズの地誌的様式を脱して、叙情性に富む作風を展開しました。1801年には約半年間をパリで過ごし、同地で制作した風景素描から一連の銅版画を制作しましたが、帰国して半年後、27歳で夭折しました。

4.Thomas Girtinの絵画代表作品とは

  • リンディスファーン修道院(1798年)
  • ダーラム大聖堂と橋(1799年)
  • ヨークシャーのカークストール修道院(1801年)
  • ドライバラ近郊のスコットランド国境(1801年)
  • パリのサン=ドニ通り(1802年)

5.Thomas Girtinの絵画作品の買取査定ポイントを解説

真作であることはトーマス・ガーティン作品の査定において、もっとも重要な点です。サイズが大きいものほど高額に査定される傾向があります。同じ水彩画でも習作ではなく念入りに制作されたもの、出来栄えの良いものほど評価が高まるでしょう。シミや日焼け、カビ、虫食いなどがないかどうかも査定額を左右するポイントです。

代表的な絵画作品の査定ポイントはこちら
  • トーマス・ガーティンの真作であること
  • 出来栄えが良いか
  • サイズが大きいものかどうか
  • 来歴、出品歴、掲載歴が分かるかどうか
  • 状態は良いか

6.Thomas Girtinの絵画作品の取引相場や参考価格

トーマス・ガーティンの作品は真作であれば、多くの場合、高額で落札されています。日本での販売や買取事例はほとんど公開されていませんが、2019年のクリスティーズのオークションでは、セント・ポール大聖堂という著名な建築物を描き、画家の生前まで来歴が辿れて、技法にも工夫が見られる一点(48.3cm×39.7cm)が、約2,500万円(以下、全て日本円換算)で落札されています。一方、20cm×28.5cmとより小ぶりで、田園地帯に残るローマ遺跡を描いた作品は、約740万円で購入されています。58.7cm×48.5cmと比較的大判ですが、色数が限られ、状態がやや悪いものでは、落札額も下がりますが、それでも約160万円の値が付きました。

7.Thomas Girtinの絵画作品の買取についてのまとめ

トーマス・ガーティンは、イギリスの美しい田園にたたずむ遺跡や、ロンドンやパリといった町々の景観を、ロマンティックかつダイナミックに描き出しました。伝統的な水彩画家として訓練を受けながら、新しい技法や表現を積極的に取り込んだガーティンは、同時代のターナーだけでなく後のイギリスの風景画に大きな影響を与えるとともに、その晴れやかな風景は今も多くの愛好家を魅了しています。ガーティンの作品がお手元にございましたら、一度査定のご相談をお寄せください。

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