高島野十郎(たかしま やじゅうろう)を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.高島野十郎を売りたいお客様へ

高島野十郎は、福岡県出身の洋画の絵画作家です。大正から昭和にかけて活躍し、細密な描写の作品を数多く制作しました。独学で絵を学び、どこの美術団体にも所属しなかったことから、孤高の画家として知られています。非常に寡作な絵画作家で、1点の作品を完成させるのに2年間を費やしたといわれています。ささやかな個展を開くなどしますが、生涯無名の画家として静かに生涯を閉じ、死後になって注目を集めた絵画作家です。

2.高島野十郎についての解説

誰に師事して絵を学ぶでもなく、独学で技法を磨き画風を築き上げた高島野十郎。東京帝国大学農学部水産学科を首席で卒業しながら、突然画家になることを宣言して家族を驚かせたといいます。写真かと見まがうほど写実性の高い作品を制作した高島野十郎でしたが、それらの作品は、まるで対象が内包している神性までもを描こうとしたかのようです。4年間ほどヨーロッパで生活をし、ミレーやダヴィンチら偉大な絵画作家に影響を受けたと考えられています。高島野十郎の絵を描くスタイルも独特で、一つの作品に集中するのではなく、同時にいくつもの作品に取り掛かるスタイルで作品を制作しました。

3.高島野十郎の歴史

1890年、高島野十郎は福岡県の裕福な醸造家に生まれます。東京帝国大学農学部水産科に進学し、卒業後の数年間は大学に残って助手を務めます。在学中から独自で絵を描き始めた高島野十郎は、それまで描き溜めた作品を集めて1921年に初の個展を開催しました。1929年にはドイツやフランス、イタリアへと旅立ち、約4年間を海外で過ごします。1933年に帰国した高島野十郎は、実家の酒造をアトリエにして作品制作に励みました。1960年頃からささやかな個展を開きながら、全国各地を放浪します。生涯独身を貫いた高島野十郎は、絵を描くこと以外には無頓着で無欲な生活を送りました。

4.高島野十郎の代表作品

「傷を負った自画像」 「すいれんの池」1949年 「雨 法隆寺塔」 「壷とりんご」 「蝋燭」

5.高島野十郎の買取査定ポイント

高島野十郎の作品の買取査定ポイントは、真作かどうかという点が挙げられます。存命中は無名の絵画作家だった高島野十郎。死後にその芸術性が高く評価され、多くのファンを持つようになりました。高島野十郎の作品は個人所有のものが多く、存命中には家族や友人たちが彼の作品を購入していたようです。そのため、贋作が市場に混じっている可能性も十分考えられるでしょう。一般的に、美術団体に所属していなかった絵画作家の作品の鑑定を行うのは困難といわれています。ですから、高島野十郎の作品を売却しようと思っているのなら、作品にサインが施されているか、出どころを証明するような付属品が付いているかが重要なポイントになるでしょう。
  • 真作かどうか
  • 付属品は付いているか
  • サインは施されているか

6.高島野十郎の買取相場価格

高島野十郎の作品の買取相場価格は、約3万円から50万円ほどとなっています。「ザクロ」と題された作品は、50万円で取引されました。この作品は、黄袋とタトウ箱付きで出品されており、保存状態についても概ね良好な状態です。また、「薔薇と林檎」という作品は、約16万円で取引されました。この作品は、経年による擦れが若干ある状態で出品されています。

7.高島野十郎の買取についてのまとめ

生涯を絵に捧げ、静かに画家人生を閉じた高島野十郎は、現在人気のある絵画作家です。素晴らしい作品に加えて、彼のアウトサイダー的生き方に興味を覚える人も少なくないでしょう。真贋の見極めが難しいとされていますが、高島野十郎の作品は高額で買取取引が行われることが多いようです。査定に出す際には、作品の付属品も一緒に提出するようにすると良いでしょう。