鈴木信太郎(すずき しんたろう)の絵画買取なら高額査定の可能性!SATEeee絵画買取へ

1.鈴木信太郎を売りたいお客様へ

鈴木信太郎は、戦前から主に二科会で活躍した洋画の絵画作家です。風景画をはじめ、人形や果物といった親しみやすい題材を作品にしました。油彩作品や水彩作品だけにとどまらず、お菓子のパッケージといった商業デザインにも携わり、本の装幀の仕事も数多く行いました。ほのぼのとした味わいのあるイラストは現在でも人気を博しており、多くの人にあいされ親しまれている絵画作家です。

2.鈴木信太郎についての解説

鈴木信太郎の作品の魅力は、明るい色彩と人をほっこりさせてくれる画風にあるといえるでしょう。いかにも昭和の洋画らしくほんの少しノスタルジックで、のびのびとしたタッチで描かれている作品は牧歌的で温かく、フランスの画家であるピエール・ボナールを感じさせます。アンティミストと呼ばれる親密派だったボナールと同様、鈴木信太郎も室内情景や庭、そして人形などを描きました。鈴木信太郎は、一般的な日本の洋画に見受けられる鬱々とした表現を取り除いた、明るくほがらかな作品を制作しました。

3.鈴木信太郎の歴史

1895年、鈴木信太郎は東京に生まれます。幼少期に患った病がきっかけで左半身が不自由になりますが、画家を志して11歳のときに白馬会洋画研究所に入って黒田清輝に師事し、絵を学びます。実家が生糸の仲買を営んでいたため東京府立織染学校に進学し、織物の図案などを学びました。1924年、第11回二科展に出品した作品は入選を果たし、以降二科会の展覧会を主な作品発表の舞台として活躍します。しかし、1955年には二科会を退会し、新しい美術団体・一陽会を設立しました。1960年には日本芸術院賞を受賞し、1988年には日本国内の文化発展に貢献した絵画作家として文化勲章を受章しました。

4.鈴木信太郎の代表作品

「白い服と黒い服の人形」 「バラ」 「桃」 「八王子車人形」 「緑の構図」

5.鈴木信太郎の買取査定ポイント

鈴木信太郎の作品の買取査定ポイントは、作品の保存状態の良さにあるといえます。油彩作品を適切に保存するには、直射日光を避けることをはじめ、空調機器から直接風が当たらないように注意する必要があるでしょう。色褪せや変色も絵画の味わいの一つだと考える人もいらっしゃるようですが、明るい色彩の作品が多い鈴木信太郎の作品の場合にはできるだけ制作当時のままの色彩を保つように努めましょう。せっかくの貴重な作品にひびやカビ、色褪せがあっては高額査定は期待できません。そのため、査定に出す前に作品の状態をよくチェックしておくようにしましょう。また、作品購入時に付いてきた保管用の箱や袋、共シールなどがあるのならすべて揃っているかを確認しておくと良いでしょう。
  • 保存状態は良いか
  • 付属品は付いているか

6.鈴木信太郎の買取相場価格

鈴木信太郎の作品の買取相場価格は、約3万円から50万円ほどとなっています。「ばら」と題された作品は、鈴木信太郎特有の明るい色合いが美しい作品です。この作品は約47万円で取引されており、東京美術倶楽部鑑定委員会が発行した鑑定書付きで出品されました。また、「下田港」と題された作品は40万円で取引されています。この作品は1988年に制作されており、鈴木信太郎の最晩年に作品だと考えられています。常に車いすと杖に頼る生活を強いられながらも、国内を旅行して作品を制作した鈴木信太郎。保存状態の良いこの作品は、鈴木信太郎の作品の中でも貴重なものだといえるでしょう。

7.鈴木信太郎の買取についてのまとめ

明るい色彩とのびやかな筆致で描かれた鈴木信太郎の作品は、現在でも多くの人の心を捉えて離しません。鈴木信太郎の作品の売却をお考えなら、どんな作品であれ保存状態に十分気を配るようにしましょう。真作であること、そして保存状態が良い作品であれば高い価格で買取してもらうことができます。