住吉 広賢(すみよし ひろかた)の作品を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!
1.住吉 広賢の作品を売りたいお客様へ
住吉広賢は、西洋文化を崇拝する風潮にあった明治日本で、大和絵の伝統を守った日本画家でした。その芸術は、日本文化を世界へ紹介したフェノロサにも評価されています。オーストリア皇帝へ贈られた画帖の制作に携わるなどして活躍しました。今も多くのファンがいる住吉広賢の作品は、査定でも高値が提示される傾向にあるようです。
このページの目次
2.住吉 広賢についての解説
住吉広賢は、幕末の伊予松山藩御用絵師の家から、江戸幕府御用絵師の家へ養子に入ります。明治維新後も新政府の元で絵師として仕え、新嘗祭で用いる屏風の制作をはじめ、日本の故事や物語に取材した作品を残し、古画の模本も多く制作しました。明治天皇からオーストリア皇帝へ贈る画帖の制作においては、六名のうちの一人に選ばれるなど、日本を代表する絵師でした。フェノロサの日本美術研究への協力でも知られています。
3.住吉 広賢の歴史
住吉広賢は、1835年に江戸で伊予松山藩の御用絵師の家に生まれました。江戸幕府御用絵師の家へ養子に入り、1864年、30歳の時に家督をつぎ、奥絵師になります。1868年に新政府へ出仕し、明治天皇の新嘗祭で用いる屏風を制作しました。1875年に免職となりますが、東京国立博物館に現存する古画の模本が免職以降の制作と考えられるため、官公庁とのつながりが続いていたことが伺われます。1878年にフェノロサが来日すると、彼の日本美術研究に協力。1880年にはフェノロサの関西旅行に同行し、求めに応じて模写を行いました。1883年に死去。48歳でした。
4.住吉 広賢の代表作
- 清少納言図
- 弁才天像
- 楠公千早籠城図
5.住吉 広賢の作品の買取査定ポイント
住吉広賢の作品では、日本の故事や物語を題材にした作品や仏画が高く評価され、真作であるだけで高値で取引されるようです。紙本の作品では経年によるトラブルが多いため、作品のコンディションも買取査定のポイントです。そのほかにも、共箱などの付属品がそろっているかも重要なポイントになります。
代表的な査定ポイント- 絵画の種類(技法、素材、モチーフ)
- 正式な鑑定書が付いているか
- 保存状態は良好か
- 付属品は揃っているか(共箱・栞など)
6.住吉 広賢の作品の取引相場価格
取引相場価格は、作品の保存状態の程度によって変わるほか、付属品の有無などにも影響を受けます。ただ、最も重要なことは、真作であることです。真作であることが鑑定書などで証明できれば、高値で取引される可能性が高くなります。現在市場では日本画作品の希少性が高く、明確な相場を知ることは難しくなっておりますが、参考として、住吉広賢と山名貫義の合作で制作された屏風に描かれた日本画『人物図』は、40,000円で落札されています。大きさは、全体で縦65cm、横171cm、絹本は縦42cm、横71cmです。この作品は箱がなく、シミ、ヨレ、ヨゴレ、ヤケ、虫喰い、ヤブレがあるという、保存状態でした。真作の日本画作品で状態の良いものであれば、さらなる高額査定も期待できます。
7.住吉 広賢の作品の買取についてのまとめ
住吉広賢は、明治期の西洋文化偏重の時代にありながら、江戸幕府でも明治新政府でも重用された日本画家です。その作品はオーストリア皇帝への贈り物とされ、その才能はフェノロサの日本美術研究に貢献しました。住吉広賢の作品は今日でも高値での買取が予想されます。一度査定に出されてみてはいかがでしょうか。
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