吹田 草牧(すいた そうぼく)の作品を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.吹田 草牧の作品を売りたいお客様へ

吹田草牧は、大正から昭和時代に、日本画と洋画双方で名を成した画家です。西洋近代絵画の手法を取り入れ、色彩と造形の表現が極めて優れた傑作を数多く描きました。ヨーロッパの風景を描いたものなど作品の市場価値は高く、高額の査定額になる可能性があります。

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2.吹田 草牧についての解説

吹田草牧は、日本画と西洋画の画法を組み合わせた独自の画風を確立し、日本画壇に新しい風を吹かせました。個性と創作の自由を重んじ、伝統の価値観にとらわれない日本画の創造を目指した「国画創作協会」の会友として次々と作品を発表し、好評を博しました。さらに帝展でも活躍し、戦後は、洋画を中心に多くの傑作を残しています。

3.吹田 草牧の歴史

吹田草牧は、1890年に大阪市で生まれました。はじめは洋画家を志し、関西美術院で洋画家の鹿子木孟郎に学ぶなどしましたが、1914年、24歳の時に日本画に転向し、日本画家の竹内栖鳳、土田麦僊に師事しています。1918年の文展で『山村に春近し』が初入選し、さらに、その翌年の1919年には国画創作協会展で『伊豆夏景』入選しました。1922年から1923年には、フランス、イタリアなどヨーロッパ各地を歴訪し、西洋美術の探究に励みます。帰国後も積極的に制作を続け、日本画の新潮流を代表する画家の一人として活躍し、さらに、1959年以降は、東京を拠点に洋画の制作にも取り組み、己の芸術をさらに高めました。1983年、享年93歳で逝去しています。

4.吹田 草牧の代表作

  • 伊豆夏景(1919年)
  • 醍醐寺泉庭(1928年)
  • 山村に春近し
  • 聖子降誕

5.吹田 草牧の作品の買取査定ポイント

現在、吹田草牧の作品が、一般市場に流通するケースは多くないようです。人気の画家のため、模写や真贋不明の作品の存在も懸念されています。そのため、真作の希少価値は高まっており、鑑定書の付属などで真作の証明ができれば、高額での取引となる可能性が高まります。また、ヨーロッパの風景を描いた作品の人気が高く、高値で取引される傾向があるようですので、作品のモチーフも重要なポイントです。

代表的な査定ポイント
  • 鑑定書の付属などがあるか
  • 作品のモチーフが、人気のあるヨーロッパの風景であるか
  • 作品の保存状態は良好か
  • 額や共シールなどの付属品が揃っているか

6.吹田 草牧の作品の取引相場価格

市場での流通数が現在多くないこともあり、吹田草牧の真作の希少価値は高まっています。ネットオークションなどでは、掛け軸であっても真作であれば、数万円で取引されることがあるほどです。例えば、『御苑晩春』という作品サイズが42.5cm×37.5cmの掛け軸は、28,000円で落札されました。また、フランスやイタリアなどヨーロッパの風景を描いた作品は、より高額で取引される傾向があり、作品サイズが53cm×41cmの『Archi del Ponte Vecchio -Firenze-』というフィレンツェをモチーフとした真作の風景画は、70,100円で落札されています。

7.吹田 草牧の作品の買取についてのまとめ

吹田草牧は、西洋美術のエッセンスを取り入れ、近代日本絵画に色彩と造形の新しい表現をもたらしました。洋画と日本画の双方を極めた稀有な才能は、画家の残した傑作の数々で、今も輝き続けています。人気のあるモチーフを描いた真作の日本画や洋画は希少性が高く、高額での取引も期待できます。お手元に吹田草牧作品がありましたら、一度査定に出されてみることをおすすめします。

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