杉山寧(すぎやま やすし)の絵画買取なら高額査定の可能性!SATEeee絵画買取へ

1.杉山寧を売りたいお客様へ

杉山寧は、東京・浅草生まれの日本画の絵画作家です。主に昭和の時代に活躍した画家で、日本画を超えた重厚な作品を制作したことで知られています。外国人女性やスフィンクスなど、日本画の題材としては珍しいテーマを扱い、伝統的な日本画のイメージを大きく変えました。また、多くの美術画会に所属し、長きに渡って文芸雑誌の表紙絵原画を制作しました。杉山寧は日本画壇に与えた影響と功績を高く評価され、1949年には文化勲章を受章し、同じ年に文化功労者として表彰されました。

2.杉山寧についての解説

卓越した描写力と構成力を持つ杉山寧ですが、その画風は徐々に変わっていきます。初期の頃には平明な自然描写が多く、まだ伝統的な日本画の枠に収まった作品が多かった杉山寧ですが、エジプトやヨーロッパへの取材旅行をきっかけにより重厚な作品へと変化していきます。特に、日本画の技法を用いながらエジプトの古代遺跡をテーマにして象徴的な作品を制作し、斬新な構図と明朗な色彩で日本画の枠を超えた世界観を描き上げました。「絵画は実在するものの再現ではなく、実在するもの以上の生命感を持って訴えかけるものであるべき」とした杉山寧は、後進の絵画作家たちに大きな影響を与えました。

3.杉山寧の歴史

1909年、杉山寧は東京・浅草で文房具屋を営む家に生まれます。1928年に日本美術学校に入学し、その翌年から帝展に作品を出品し始めました。日本画の革新を目指して、山本丘人や高山辰雄らと「瑠爽画社」を結成します。1934年には第1回日独交換留学生に選出され、ベルリン大学で学ぶ機会を得ます。1943年の朝鮮への取材旅行以降は病気のためにしばらく作品制作ができなくなりますが、1947年には日展に出品した作品が特選になります。1951年には本格的に画壇に復帰し、意欲的に新しい作品制作を行っていきます。その後も日展評議員や日本芸術院会員に属し、1977年には東京国立近代美術館評議員に選ばれました。

4.杉山寧の代表作品

「磯」1932年 「海女」1933年 「孔雀」1957年 「穹」1964年 「洸」1992年

5.杉山寧の買取査定ポイント

杉山寧の作品の買取査定ポイントは、真作かどうかという点にあるといえるでしょう。日本画壇の革命児として名を馳せた杉山寧は世間的にも知名度が高く、贋作が作られている可能性があります。そのため、杉山寧の作品を売却しようと考えているのなら、真作であると証明できるかどうかが高額査定のカギです。真作証明のためにも、作品購入時や作品を譲り受けたときに付いてきた保存箱などの付属品がすべて揃っているか確認しておきましょう。また、査定の前には東京美術倶楽部鑑定委員会に鑑定に出し、鑑定書を発行してもらっておくと良いでしょう。
  • 真作かどうか
  • 鑑定書は付いているか
  • 付属品は付いているか

6.杉山寧の買取相場価格

杉山寧の作品の買取相場価格は、約2万円から20万円ほどとなっています。例えば、鮮やかな林檎が描かれた「林檎」という作品は、20万円で取引されました。この作品は、額裏に杉山晋無の鑑定シールが付いた状態で出品されており、真作保証がなされたものです。また、杉山寧の画集に掲載されている同種作品である「孔雀鳩」は、約8万円で取引されました。作品右下に印章、そして作品には経年によるシミややけなどの劣化が若干見受けられる状態で出品されました。

7.杉山寧の買取についてのまとめ

杉山寧の作品は、日本画やリトグラフ等の版画など、作品の種類によっても買取相場は異なってくるでしょう。杉山寧の作品には熱烈なファンが多く、作品を売却することはそれほど難しいことではありません。しかし、できるだけ高額査定を希望しているのであれば、真作保証ができるようにしておくことをおすすめします。