菅井汲(すがい くみ)の絵画買取なら高額査定の可能性!SATEeee絵画買取へ

1.菅井汲を売りたいお客様へ

菅井汲は、兵庫県生まれの洋画の絵画作家です。日本画の影響を受けた、エキゾチックで東洋的な菅井の作品は主に海外で高い評価を得ています。また、油彩作品だけにとどまらず、リトグラフやシルクスクリーンの作品も数多く制作し、版画家としても活躍しました。海外の展覧会に作品を出品することが多く、数々の栄誉ある賞を受賞している菅井汲。商業デザインから始まった彼のキャリアですが、アンフォルメルを経て独自の画境に達しました。

2.菅井汲についての解説

アンフォルメルの影響を受けて、象形文字のような形態を描いた作品を作ったかと思えば、明快な色彩を用いて幾何学的形態を描いた作品などを制作した菅井汲。以降も作風を変えていきますが、1970年代には円や線など、より単純化したモチーフを用いた作品を制作しました。晩年にはアルファベットの「S」を用いたシリーズに取り組み、同じパターンをいくつも作品にしていきます。同じパターンを描くことで独創的な作品を制作した菅井汲は、精力的に創作活動に励みました。

3.菅井汲の歴史

1919年、菅井汲は兵庫県神戸に生まれます。大阪美術工芸学校に進学しますが、病気のために中退。しかし、1937年には阪急電鉄宣伝課で商業デザインの仕事を行いました。日本画家の中村貞以や、抽象画家で具体のリーダーであった吉原治良に師事して絵を学びます。1952年、33歳のときにフランスに渡った菅井汲。現地では、書を原点にしたと思われる作品で注目を集めました。国際版画展によく作品を出品し、さまざまな賞を受賞します。また、1957年制作のアメリカ映画「悲しみよこんにちは」にスタッフとして参加しました。1961年には、日本国際美術展で優秀賞を受賞。1984年、大原美術館で個展を開きました。

4.菅井汲の代表作品

「HOLODAY3」 「CROSSING4」 「スクランブルD」 「Petit Lac」 「青い太陽」

5.菅井汲の買取査定ポイント

菅井汲の作品の買取査定ポイントは、作品の種類と作品にサインが施されているかどうかにあるといえるでしょう。油彩作品や版画作品を制作した菅井汲ですが、一般的に油彩作品と版画作品では査定額に差が生じます。価値が高いとされているのは1点ものの油彩作品ですが、発行部数が少ない版画作品でなおかつサインが施されているものの場合には、価値が高いと考えられます。基本的に、菅井汲の版画のエディション番号は単なる数字でしかありませんから、数字が若ければ作品の価値が高くなるということはありません。菅井汲の作品を売ろうとお考えであれば、作品の保存状態に加えて、作家によるサインが施されているかどうかを確認しておくようにしましょう。
  • 作品の種類
  • サインがあるかどうか
  • 保存状態は良いか

6.菅井汲の買取相場価格

菅井汲の作品の買取相場価格は、約2万円から10万円ほどとなっています。主に海外で高く評価されている絵画作家だけに、日本での知名度はそれほど高くないのが実情です。もしも菅井汲の作品を売却しようとお考えなのであれば、買取業者の提示する査定額を比較検討して売却先を決定するようにしましょう。1962年制作の「二つの黒」と題された作品は、7万円で取引されました。サインが施されているかどうかは不明ですが、作品のコンディションは良好です。また、「作品」はおよそ3万円で取引されています。この作品は、リトグラフで限定200部発行のものです。作家のサインとエディション番号が振られており、真作保証済みの作品として出品されています。

7.菅井汲の買取についてのまとめ

抽象画に属する菅井汲の作品の需要はあるものの、実際に市場に流通している作品の数は驚くほど少ないといえます。菅井汲の作品を売ろうとお考えの場合には、作品の状態とサインの有無を確認し、真作証明できるようにしておきましょう。買取相場の価格を把握したいのであれば、絵画買取業者をいくつか回る必要があるかもしれません。真作かつ状態の良い作品であれば、買取りしてくれる業者を見つけることはそれほど難しくはないでしょう。