篠田桃紅作『Auspice』の絵画買取なら高額査定の可能性!SATEeee絵画買取へ

1.篠田桃紅作『Auspice』を売りたいお客様へ

篠田桃紅は書を基本とし、アメリカで前衛書と抽象表現絵画の融合をなしとげ、世界的にも人気の高い芸術家です。和紙のうえに墨・金箔・銀箔・朱泥といった日本の伝統的な材料を使い、文字を描くように削ぎ落とされたソリッドな表現を行うことに定評があり、この『Auspice』もそんな作品のうちの一つ。106歳となる今も現役で創作活動を続ける篠田桃紅の作品は日本のみならず海外でも評価が高く、高額の査定を望めます。

このページの目次

2.篠田桃紅作『Auspice』についての解説

篠田桃紅は独学で書を学びましたが、文字の形や意味から離れ、和紙のうえに墨と筆を使って図形や線を描く独特の手法で抽象表現を極めていった芸術家です。一見、モダンアートのように見える画面をよく見てみると、手書きによる筆の筆致はとめやはらいなど書道の手法で描かれていることがわかります。また、アメリカでの活動が長かったことから、作品には英語のタイトルがついているものが多いです。このリトグラフ『Auspice』もそんな作品のなかの一つで、版画をベースに手描きの黒い線と赤い線によるポイントがアクセントになっています。

3.篠田桃紅作『Auspice』の作品の特徴について

和紙らしい乳白色の背景に、中央から左下にかけて薄い墨で描かれたような灰色の太い線と、画面右上から左下に向けて植物の葉、もしくは振り下ろした刃のように見える銀色の形が描かれ、その上から真っ黒い墨の線が、やや垂直よりに右上にめがけて払うように力強く描かれています。黒い線には鮮やかな赤でカタカナの「ト」のような図柄が描かれ、アクセントになっています。タイトルの『Auspice』は「前兆・吉兆」を意味する英単語で、また、「庇護、保護」の意味もあります。日本の筆を用いたシンプルな抽象表現で、まるで書画のような印象を醸し出しています。

4.篠田桃紅作『Auspice』の相場価格について

篠田桃紅は海外をベースに活動していた画家で、1950年代から評価が高かったのですが、日本では2000年代に入ってから注目されるようになりました。とくに2015年に出版したエッセイ『一〇三歳になってわかったこと』が45万部のベストセラーとなり、日本でも最高齢クラスの作家として話題を集めています。そんな篠田の作品はオークションサイトでも非常に高額で取引されており、中には30万前後の価格で取引されているものもあります。この『Auspice』はサイズは縦27.9cm、横37.4cmで、額装され、右下にタイトルと年代、「42/50」のエディションが記されています。過去に16万円で取引された実績があり、主催者側の予想した落札価格は5万円から10万円でした。作品の状態や鑑定書の有無などで高い査定が望めそうです。

5.篠田桃紅作『Auspice』についてのまとめ

書と抽象芸術をあわせて独自の世界を切り開き、100歳をこえた今も積極的に創作活動を続ける篠田桃紅の作品は独特の魅力にあふれており、多くのファンの心をとらえています。この作品『Auspice』はリトグラフのうえに手描きを加えた篠田の作品のスタンダードなものであり、そのソリッドさをよく表しています。もしご所有の方はぜひ、査定をお試しになることをおすすめします。