榊 莫山(さかき ばくざん)の作品を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.榊 莫山の作品を売りたいお客様へ

榊莫山は、漢字一文字の持つ本質的なイメージを表現した前衛的な書や、詩と書、そして画が一体となり、ひとつの世界を成す独自の芸術作品を創造しました。書とアートの融合と呼ぶべき傑作を求める熱心なファンは数多く、査定でも高額の取引となる可能性が十分にあります。

このページの目次

2.榊 莫山についての解説

榊莫山は、1946年から辻本史邑に師事して本格的に書家としてスタートするや、瞬く間に日本書芸院展、奎星会展などで最高賞の受賞を重ね、一躍脚光を浴びました。1958年に書壇から離れた後は、さらなる芸術の高みに到達し、前衛書や詩書画一体の莫山芸術を生み出していきます。また、宝酒造「よかいち」のCMなどのメディアやテレビ番組への出演、エッセイなどの執筆活動を通じて、「バクザン先生」の愛称で親しまれました。

3.榊 莫山の歴史

榊莫山は三重県伊賀市の出身で、1926年に生まれました。本名は榊齊(さかきはじむ)といいます。終戦後復員し、小学校の教員をしながら、京都大学文学部の聴講生として井島勉に美学を学び、書は辻本史邑の教えを受けました。1951年に『杜甫・放蕩の詩』が日本書芸院展で、最高賞の推薦一席・文部大臣賞を受賞し、翌年の1952年にも同展で、同じく最高賞を受賞しました。また、前衛書道の奎星会展でも奎星会賞の受賞を重ね、当代随一の書家として名を馳せていきます。1958年からは団体に属さずに個展を多数開催し、多くの傑作を発表しました。その後、50歳を過ぎて郷里の伊賀市に戻ったのちも、いっそう精力的に制作を続け、2010年、享年84歳で逝去しました。

4.榊 莫山の代表作

  • 杜甫・放蕩の詩
  • 「土」「女」シリーズ

5.榊 莫山の作品の買取査定ポイント

榊莫山の作品では、前衛書、詩書画一体の作品とも人気が高く、市場価値は極めて高いといえます。また、人気の作家のため、模写や真贋不明の作品が存在する可能性も指摘されており、買取査定の際には、真贋判定が重要な要素となっています。正式な鑑定書の付属などがあれば、高額の取引となる可能性が高くなるでしょう。また、一般的には、額やタトウ箱などの付属品が揃っている場合、傷やシミなどがなく作品の保存状態が良い場合は、査定額の上乗せが期待できます。

代表的な査定ポイント
  • 正式な鑑定書が付いているか
  • 署名や落款があるか
  • 額や箱などの付属品が付いているか
  • 作品の保存状態は良いか
  • 作品の大きさはどうか

6.榊 莫山の作品の取引相場価格

現在、一般市場では、榊莫山の模写や真贋不明の作品が出回っています。このため、真作の希少価値が高まり、鑑定書などで真作の保証ができる場合は、高額で取引される傾向があります。真作の書作品は、50,000円から60,000円程度の値をつけることがあり、真作の詩書画では、さらに高額で取引されているようです。例えば、作品サイズが48.8cm×51.1cmの『柱時計』という作品は152,000円で落札されており、作品サイズが59.5cm×42.4cmの『大蔵寺』という作品は、250,000円で落札されています。

7.榊 莫山の作品の買取についてのまとめ

榊莫山は、書とアートの境界線をなくし、新たな芸術表現を追い求めました。その結果生み出されたのが、漢字一文字に込められた心をかたちにした書であり、詩と書、絵画が一体となった独自の書画の表現だったのです。常に、多くの愛好家が熱心に作品を求めており、希少価値の高い真作の作品は、高額での取引が十分に期待できます。お手元に、榊莫山の作品をお持ちでしたら、ぜひ査定に出されることをおすすめします。

その他の絵画について