斎藤 畸庵(さいとう きあん)の作品を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!
1.斎藤 畸庵の作品を売りたいお客様へ
斎藤畸庵は、江戸後期から明治時代にかけて活躍した日本画の巨匠です。四国や九州など、日本各地の景勝地を訪れ、その地を題材に多くの傑作を創造し、名声を博しました。力強く雄大な山水画などの作品は高い人気を誇っており、高額での買取が期待できます。
このページの目次
2.斎藤 畸庵についての解説
斎藤畸庵は、趣のある山水画で高名な日本画家の中林竹洞に師事し、日本画の一派である南画を学んでいます。さらに、中国絵画の探究にも励み、己の芸術を高めました。遠くから眺めるだけではなく、実際に山々の峰に登ることによって、独自の情趣があふれる山水画を生み出し、明治画壇に大きな反響を呼びました。九州の耶馬渓をモチーフに描いた『耶馬溪図巻』は、宮廷に献上されるという栄誉に浴しています。
3.斎藤 畸庵の歴史
斎藤畸庵は、兵庫県豊岡市の城崎温泉の旅館「伊勢屋」の長男として、1805年に生まれました。幼少の頃から画や詩にすぐれ、16歳で京都の中林竹洞に入門し、腕を磨きます。その後、奈良の月ヶ瀬、和歌山の那智など各地の名勝地を旅し、多くの作品を制作しました。晩年には東京に拠点を移し、よりいっそう画業に打ち込み、1883年、79歳で逝去しました。現在、畸庵の作品は、故郷である兵庫県北部の但馬地方のほかに、兵庫県南西部の播磨地方にも残っている可能性があるといわれています。
4.斎藤 畸庵の代表作
- 耶馬溪図巻
5.斎藤 畸庵の作品の買取査定ポイント
斎藤畸庵の作品では、山水画の人気が高いですが、とくに、画家の作風であるスケールの大きさがより際立つモチーフの作品であれば、高値で取引される傾向があるようです。人気の画家のため、一般市場では、模写や真贋不明の作品も出回っています。そのため、真作の希少価値が高まり、高額での買取には、真作であることが条件となります。正式な鑑定書の付属などがおすすめです。また、一般的には、箱書きなどで制作年代がわかる場合は貴重とされ、査定額のアップが期待できます。
代表的な査定ポイント- 画家の作風の表現が際立つモチーフで描かれた作品か
- 正式な鑑定書が付いているか
- 制作年代のわかる資料がついているか(箱書きなど)
- 作品の保存状態が良いものか
- 署名や落款があるか
6.斎藤 畸庵の作品の取引相場価格
現在、一般市場では、斎藤畸庵の模写や真贋不明の作品も多く出回っており、真作の希少価値が高まっています。また、人気のある山水画のなかでも、スケールの大きさが際立つモチーフの作品や制作年代の表記のある作品は、真作であれば高額で取引されているようです。例えば、掛け軸として装丁された日本画『瀑布図』は、作品サイズが約83cm×約180cmで、山肌を流れ落ちる大滝を描いたスケールの大きな作品で、60,000円で落札されました。また、作品サイズが44cm×152cmの掛け軸として装丁された日本画『層峯畳蔵図』は、作品の所有者と思われる人物の手による「明治14年77歳」という箱書きがあったこともあり、92,123円で落札されています。
7.斎藤 畸庵の作品の買取についてのまとめ
ひたすらに己の芸術を追い求めた斎藤畸庵は、日本各地の名勝を画家の五感で体感し、吹きすぎる風や苔むす森のにおいまでをも、あますところなく画面に表現しました。作品の愛好家は数多く、スケールの大きさの感じられる山水画は、真作であれば高値での取引となる可能性があります。お手元に斎藤畸庵作品がありましたら、ぜひ査定に出されることをおすすめします。
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