ロイ・リキテンシュタイン作『泣く女』の絵画買取なら高額査定の可能性!SATEeee絵画買取へ

1.ロイ・リキテンシュタイン作『泣く女』を売りたいお客様へ

ロイ・リキテンシュタインは、コミックの一コマを印刷のドットが見えるほど拡大して描き、コミックのなかの登場人物の表情やさまざまなシーンを「物語」から解き放つことでひとつの絵画作品として提示しました。そうした斬新な手法で、アンディ・ウォーホルなどと並ぶポップ・アートの代表的な画家として知られています。なかでもこの『泣く女』は代表的な作品であり、非常に人気が高いため、高い査定が期待できます。

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2.ロイ・リキテンシュタイン作『泣く女』についての解説

『泣く女』は1963年に発表されたものと、翌年の1964年に発表されたものの2つがあり、ここで紹介するのは1963年版のものです。もともとリキテンシュタインは自分の子どもにミッキーマウスの絵を描いてあげたことから、コミックから切り取られたキャラクターや場面が持つアートとしての魅力に気づいたといわれ、この2作の『泣く女』もコミックから切り取られたシーンの拡大で作られています。1963年版の『泣く女』のオリジナルは不明ですが、1964年版はDCコミックより1963年に発売された『Secret Hearts』からの引用です。どちらの作品もブロンドの女性が涙を流している様をクローズアップし、コミックというポップカルチャーの引用から、同時代の女性たちが胸に秘めていた悲しみに共感を寄せたものであるとされています。

3.ロイ・リキテンシュタイン作『泣く女』の作品の特徴について

金髪の美しい女性が真っ赤なルージュが引かれた唇に指を添え、画面の奥からこちらを凝視しながら涙を流しています。眉根を寄せ、見開かれた目はショックを受けているようにも、深い絶望に囚われているようにも見えます。女性の肌はコミックの印刷のドットの集合体でピンク色に見えますが、見開いた目の部分は白い紙の下地の色のままで画面のなかでも色が空白になっており、表情にインパクトをもたらしています。コミックのワンシーンであるため、どんな物語のなかでこのひとつのカットがあったのか想像させられますが、逆に物語から完全に切り離されて提示されていることでさまざまな連想をかき立て、実に謎めいた魅力を発しています。

4.ロイ・リキテンシュタイン作『泣く女』の相場価格について

アンディ・ウォーホルと並ぶポップ・アートの第一人者であるリキテンシュタインの作品は非常に人気が高く、なかでも『泣く女』1963年版は代表的な作品です。サイズは縦45.6cm、横60.7cm、右下余白にリキテンシュタインのサインが入っています。過去に260万円の価格で落札された実績があり、この際オークション主催者が予想した落札価格はは100万円から150万円だったので、予想を遥かに上回る結果となりました。リキテンシュタインの作品はリトグラフのため数多く出回っており、たとえば『Girl』はネットオークションで48万円、『Spray Can』は18万円など、高額で取引されています。

5.ロイ・リキテンシュタイン作『泣く女』についてのまとめ

マンガの絵を抜き出してアートとして提示するというリキテンシュタインの作品は、まさにポップ・アートを象徴するものです。見慣れたコミックの絵をフォーカスし、それを作品として提示するという斬新かつ大胆な手法は、現在も多くのファンの心を捉えてやみません。そのなかでもとくに印象的で謎めいた魅力を誇る『泣く女』はとても人気の高い作品であり、1963年版・1964年版ともに高い査定価格が望めます。作品をご所有の方はぜひ査定をお試しになってはいかがでしょうか。