冷泉 為恭(れいぜい ためちか)の作品を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.冷泉 為恭の作品を売りたいお客様へ

冷泉為恭は江戸時代後期に活躍した復古大和絵派の絵師です。公家お抱えの絵師で有識故実に造詣が深く、公家のさまざまな年中行事を題材にした作品があります。繊細な筆致が特徴で、最高級の絵の具を惜しげもなく用いた濃彩画を得意としていました。障壁画や仏画でも当時としては傑作といわれるほどの名画を残しており、大変な高額査定も望めます。

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2.冷泉 為恭についての解説

冷泉為恭は狩野派の絵師の家系に生まれましたが、狩野派ではなく大和絵の世界に進みます。王朝文化への憧憬が募り、住居から衣服、生活様式も平安調に改めていました。1850年に蔵人所衆の役に付き、同年、正六位下式部大掾に任じられます。1856年には式部小丞に転じました。作品のいくつかは重要美術品や重要文化財に指定されています。

3.冷泉 為恭の歴史

1823年に狩野派の絵師狩野永泰の子として生まれた冷泉為恭は、誰にも師事することなく社寺の古画を模写しながら大和絵を学びます。すでに若くして画才を発揮し、1843年には『年中行事絵巻』を江戸の御用絵師から依頼されて模写するほどの技量がありました。しかし黒船以降、尊王攘夷派から命を狙われ、1862年から逃亡生活に入ります。1864年に現在の丹波市郊外で長州藩士に捕縛。42歳で殺害されました。

4.冷泉 為恭の代表作

  • 年中行事絵巻
  • 法然上人行状絵
  • 大樹寺大方丈障壁画
  • 山越阿弥陀図
  • 法然上人像

5.冷泉 為恭の作品の買取査定ポイント

冷泉為恭の作品は買取市場では流通している数が少ないものの、真作であることが分かれば高額査定がつきやすい傾向にあります。作品に破れやシワ、ヨレなどの汚れがないかが査定に影響はするものの、重要美術品や重要文化財に指定されている作品も多いことからさらなる査定を期待できます。

代表的な査定ポイント
  • 作品の保存状態(汚れ、破れ、ヨレ、ヤケ、シミ、オレなど)はよいか
  • 本人の署名や落款が入っているか
  • 共箱などの付属物があるか
  • 真作を証明する保証書や鑑定書はあるか

6.冷泉 為恭の作品の取引相場価格

冷泉為恭の作品は重要美術品に入る部類のものもあるので、美術市場に出回ることが少ないのが現状です。買取市場では真作の流通が少ないものの、過去のケースでは『梅花人物図和歌賛』が31cm×44cm、全長119cm×58cmの掛け軸タイプ、シミや折れが若干ある状態で2万6千円の落札価格がついています。美術館の収蔵が多く、その価値や希少性から高額での査定も期待されます。

7.冷泉 為恭の作品の買取についてのまとめ

冷泉為恭の作品は繊細な筆致が多く、歴史的・美術史的にも価値が高いといえます。重要文化財や美術品に指定されることも多く、歴史資料としては一級品であることから、真作であることが分かれば高額での取引が期待されます。冷泉為恭の作品をお持ちの場合は、ぜひお問い合わせください。

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