岡本 亮彦(おかもと すけひこ)の作品を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!
1.岡本 亮彦の作品を売りたいお客様へ
岡本亮彦は、幕末から明治初期に活躍した日本画家です。呉春の四条派を学んだ父と養父の下で才能を伸ばし、若くして京都御所の杉戸絵などを手がけ、写実的でありながら叙情性あふれる作風を確立しました。国立博物館や海外の美術館にも作品が所蔵されるなど、堅実な画風に即した評価が確立しています。
このページの目次
2.岡本 亮彦についての解説
岡本亮彦の父や養父が学んだ四条派は、円山応挙の写実的な作風に南画の要素を加えた作風でした。師で養父の岡本豊彦は、呉春のそうした作風を踏襲しつつ、より文人画に近い思想を持っていたものの、幕末・明治に活躍した亮彦にいたっては、西洋文化からの影響も受けながら写実性をより重視したようです。亮彦は、軽やかな筆致によって、写実性と叙情味を両立させた作風を確立しました。
3.岡本 亮彦の歴史
岡本亮彦は、1823年に尾張国知多郡半田村にて、円山四条派の呉春の弟子であった父・小栗伯圭の四男として生まれました。画才に優れ、同じ呉春門下であった絵師・岡本豊彦の門人、のちに養子となりました。中国地方や北陸、東北地方を旅しながら各地の写生にも励み、晩年には豊彦の故郷であった現在の倉敷市に居を構えました。1883年、金沢滞在中に61歳で亡くなりました。
4.岡本 亮彦の代表作
- 蹴鞠図・曲水の宴図(1855年頃)
- 北勢霞ヶ浦之図(1868年)
- 清水・知恩院風景図(1883年)
- 井出玉川・手作り図屏風
5.岡本 亮彦の作品の買取査定ポイント
岡本亮彦作品の買取査定では、絵師の真作であるかどうかがまずは重要となります。署名や落款、付属の箱書きの記載などを確認できると良いでしょう。本紙にヤケやシミ、虫食いがないかどうか、掛け軸や屏風の表装に汚れや破れがないかどうかなどの保存状態も重要なポイントです。
代表的な査定ポイント- 署名や落款が確認できるか
- 箱書きに記載があるか
- 保存状態は良いか
- 来歴や出品歴が分かるかどうか
- 額などの付属品はついているか
6.岡本 亮彦の作品の取引相場価格
岡本亮彦の作品の取引は頻繁とは言えませんが、多くの画廊でも取扱作家として名を連ね、ネットオークションでも出品されることがあります。京都の古美術商では、漢詩人・梁川星巌の詩に挿絵を付けた掛け軸『常盤雪行図』が17万円で販売されています。2017年に京都で開催されたオークションには、51cm×122cmの掛け軸『寿老画幅』が最低価格3万5,000円で出品されています。保存状態の良い真作であれば数万円以上の査定も見込めるでしょう。
7.岡本 亮彦の作品の買取についてのまとめ
岡本亮彦は四条派を受け継ぐ画家として若くして才能を認められ、西洋の写実の影響を受けながら、軽やかで叙情性の漂う画風を確立しました。華やかな屏風絵から上品かつ軽妙な画賛の掛け軸まで、ネットオークションや画廊でもしばしば高額で取引されている日本画家です。もしご自宅に岡本亮彦の作品をお持ちでしたら、ぜひ査定のご相談をお寄せください。
その他の絵画について
お手持ちの品物名や作者などご入力し検索をすると、品物の取引相場価格や品物情報などを閲覧する事ができます。