大出 東皐(おおいで とうこう)の作品を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.大出 東皐の作品を売りたいお客様へ

大出東皐は、江戸時代後期から明治時代にかけて花鳥画を得意として活躍した日本画家です。メトロポリタン美術館をはじめとする国内外の数々の美術館や博物館に作品が収蔵され、高く評価されています。大出東皐の作品は非常に人気があり、買取額も高値になる傾向があります。

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2.大出 東皐についての解説

大出東皐の妻が大の猫好きであったことから、猫を題材にした作品を数多く残しています。メトロポリタン美術館所蔵の『蜘蛛をみつめる猫図』では、獲物を狙う猫の姿に、静けさの中で今にもはちきれそうな緊張感がただよっており、静の後の動が明確に予感されます。猫の眼や首に結ばれたカラフルなリボンなどの細部が明るい色調で描かれ、装飾性もある見事な作品です。

3.大出 東皐の歴史

大出東皐は、1841年に江戸で生まれ、名は絢、字は素巧、通称は愛次郎といい、別号に蝸牛窟とあります。最初、江戸文人絵師の金井烏洲や大和絵師の高久隆古に画を学び、20歳のときに南画家の藤堂凌雲の門弟となりました。1884年頃から内国勧業博覧会などの展覧会に出品するようになり、1896年の第1回絵画共進会で『風雨牡丹図』が銀杯を、1897年の第3回展で『菊花争雀図』が銅杯を受賞するなどし、日本美術協会会員や日本画会委員としても活躍しました。さらに1900年のパリ万国博覧会に『牡丹ニ猫』を出品して、フランスで高い評価を得ましたが、1905年に65歳で死去しました。

4.大出 東皐の代表作

  • 風雨牡丹図
  • 菊花争雀図
  • 蜘蛛をみつめる猫図
  • 琵琶行図

5.大出 東皐の作品の買取査定ポイント

大出東皐は真贋不明の作品や模写なども出回っているため、正式な鑑定書が付属された真作で保存状態がよいことが高額査定の重要なポイントです。真贋不明の作品の中でも猫が描かれた作品は高値で取引される場合もあります。

代表的な査定ポイント
  • 正式な鑑定書が付いているか
  • 人気の猫の画や花鳥画か
  • 作品の状態は良好か
  • 真作の肉筆画か

6.大出 東皐の作品の取引相場価格

大出東皐の掛軸として装幀された日本画『藤に猫之図』が、ネットオークションで119,000円の高い価格で落札されました。本紙が縦131cm×横51.5cm、全体が縦192cm×横66cmで、絹本彩色の作品です。経年劣化は見られますが、緻密に描かれた藤の花の下で、親猫と蝶とたわむれる子猫が2匹描かれており、大出東皐らしい作品といえます。保存状態がよい大出東皐の日本画作品であれば、さらに高額査定が期待できるでしょう。

7.大出 東皐の作品の買取についてのまとめ

大出東皐は写実に基づいた緻密な花鳥画を描き、その雰囲気のある日本画は当時から高く評価されました。現在でも生き生きとした動物を描いた作品には多くのファンがおり、人気が集まっています。真作の肉筆画は貴重で高値の可能性があるので、一度査定してみてはいかがでしょうか。

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