小田野 直武(おだの なおたけ)の作品を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!
1.小田野 直武の作品を売りたいお客様へ
小田野直武は江戸時代の秋田藩に生まれた蘭画家です。平賀源内から教えられた西洋美術の技法である透視遠近法や陰影法を使い、純日本的な画材と西洋画法を組み合わせた秋田蘭画の創始者でもあります。神戸市立博物館や秋田県立美術館に重要文化財として収蔵されている作品が多くあります。
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2.小田野 直武についての解説
平賀源内から西洋絵画の手ほどきを受けた直武は、秋田藩主・佐竹曙山らに技法を伝え、秋田蘭画と呼ばれる流派を確立します。秋田蘭画自体は中心人物となる直武や曙山が若くしてこの世を去ったため、間もなく衰退。しかし、直武が江戸にいたときに指導を受けた日本初の銅版画家・司馬江漢がさらに技術を発展させ、須賀川の亜欧堂田善(あおうどうでんぜん)に影響を及ぼしました。
3.小田野 直武の歴史
小田野直武は秋田藩角館城代の槍術指南役一家の第4子として生まれました。早い頃から画才を発揮し、藩のお抱え絵師・武田円碩(たけだえんせき)から狩野派の技法を学びました。1773年に鉱山開発のため藩を訪れた平賀源内から西洋画の手ほどきを受けたと伝えられています。銅山方産物吟味役についた直武は江戸に上京。翌年には『解体新書』の附図に取り組み、秋田蘭画を拓いていきます。しかし、1779年に源内が刃傷事件を起こすと直武も角舘に呼び戻されます。翌年には32歳の若さで急死を遂げました。死因は不明とされ、病死や暗殺、あるいは政治的陰謀による切腹など諸説あります。
4.小田野 直武の代表作
- 大威徳明王像図(1765)
- 東叡山不忍池図
- 富嶽図
- 岩に牡丹図(1770年代)
- 唐太宗・花鳥山水(1770年代)
5.小田野 直武の作品の買取査定ポイント
小田野直武の作品は日本画であるため、本紙が傷みやすく、シミや折れなどのない綺麗な保存状態のものはプラス査定になることが多い傾向です。その他、鑑定書や保証書があれば真作の証明となり、高額が提示されやすくなる傾向があります。
代表的な査定ポイント- 真作であるという保証書や鑑定書
- 共箱などの付属品がそろっているか
- 作品の保存状態は良いか
- 絵の劣化や傷、汚れなどはないか
6.小田野 直武の作品の取引相場価格
取引相場価格は、絵の劣化状況や傷みの程度によって変わります。また、作品の大きさや技法などにも影響されますが、より重要なのは真作であることを証明することです。正式な鑑定書がある作品は査定時に有利になるので付属することをおすすめします。小田野直武の作品は一般的な市場での取引状況が少ないのが現状ですが、歴史的な価値や希少価値が高いことから高値での取引が予想されます。
7.小田野 直武の作品の買取についてのまとめ
早くから画才を開花させた小田野直武の絵画は鎖国時代の日本における東西の絵画技術の融合であり、歴史的・美術的価値も高く資料としては一級品です。作品の保存状態にもよりますが、真作であれば高額査定も予想されますので、直武の絵画をお持ちであればぜひ査定にお問い合わせください。
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