織田広喜作『モンパルナスの女』の絵画買取なら高額査定の可能性!SATEeee絵画買取へ

1.織田広喜作『モンパルナスの女』を売りたいお客様へ

織田広喜は1914年、福岡県生まれの洋画家です。フランスに憧れを抱き46歳ではじめて渡仏すると、以降何度もフランスを訪ねて取材や制作に励みました。女性をモチーフにした絵が多く、なかでも赤やピンクを特徴的に使用した作品は愛らしく人気があり、高額で取引される傾向にあります。『モンパルナスの女』もまたピンク色の帽子が印象的で、織田広喜を象徴する作品です。

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2.織田広喜作『モンパルナスの女』についての解説

織田広喜の作品は、戦後の二科展で出会い人生を共に歩んだ妻・リラの存在抜きには語れません。作品のモチーフとなっている女性について織田広喜は「題材そのものを見て描いてもつまらない。石ころを見ても天井を見てもモデルに見えるように想像力を働かせ、その物に在る魂を描きたい」と語っています。そのせいか母・マサノや、妻のリラの姿が作品のイメージと重なります。女性をモチーフに描いた油彩の中でも赤やピンクの帽子をかぶった女性の絵が印象的で『モンパルナスの女』もまた、ピンク色の帽子をかぶった女性を描いています。縦116.7cm×横90.9cm、50号の油彩画の作品です。

3.織田広喜作『モンパルナスの女』の作品の特徴について

『モンパルナスの女』は、織田広喜が得意とした女性をモチーフにした油彩画です。ピンク色のつばの広い帽子をかぶった女性が中央に描かれています。描かれているのは女性だけで、背景には何も描かれていません。ベージュ色の背景の下の方は影のように暗くなっています。ふんわりとした長い髪の女性は、どこかあどけない目をしています。口元も小さく儚げな表情です。手を交差させじっとこちらを見ています。同じく帽子をかぶった女性をよく描いた画家にカシニョールがいますが、カシニョールが描いた女性が洗練された大人の女性だとすると、こちらは少女性を感じます。モンパルナスは芸術家が集まる街でした。この女性も芸術家の卵や芸術家が集まるカフェの女だったのでしょうか。少し胸の開いた白い服にコサージュのような飾りがついています。印象的な顔の表情とは違って女性の体は背景の影に消えるように描かれており、消え入るような儚い雰囲気を醸し出しています。「題材そのものを見て描いてもつまらない」と語る織田だけに、モデルをリアルに描くのではなく、イメージとして捉えて筆を走らせています。見るひとの想像力を掻き立てる作品です。

4.織田広喜作『モンパルナスの女』の買取相場価格について

織田広喜の『小川のほとりの女達』は、オークションで140万円で落札されました。65.5cm×53.0cmのキャンバスに描かれた油彩画です。オークション主催者の予想価格は50万円から80万円でしたので、予想をはるかに超える価格でした。この作品は『モンパルナスの女』のように赤い帽子をかぶった女性ではありませんが、織田広喜が得意とする女性をモチーフに描いた作品です。織田広喜は風景画や静物画も描いていますが、女性を描いた作品は人気があるため、より高額の査定が期待できます。

5.織田広喜作『モンパルナスの女』についてのまとめ

織田広喜の『モンパルナスの女』は、ピンクの帽子をかぶった女性を描いた油彩画です。織田広喜は、女性をモチーフにした作品を得意としました。『小川のほとりの女達』が予想をはるかに上回る高額で落札されたように、女性がモチーフの作品は高値で取引されています。もし、織田広喜の作品をお持ちでしたら、査定をしてその価値を確かめてはいかがでしょうか。