花鳥画(かちょうが)の絵画買取なら高額査定の可能性!SATEeee絵画買取へ

1.花鳥画作品を売りたいお客様へ

花鳥画はその名の通り、花や鳥を主体に描かれた絵画です。中国では唐の時代から好んで描かれてきた画題ですが、日本では中世以降に取り入れられたとされ、大和絵の画風と融合するなど、日本独自の発展を遂げてきました。花鳥画は襖絵や屏風に多く描かれた歴史から、現代でも装飾画としての人気が高く、市場でも活発に取引されています。著名な画家の作品では300万円以上するケースもあり、真作であれば高額査定が実現する可能性の高い絵画といえるでしょう。

このページの目次

2.花鳥画についての解説

花鳥画では、花の咲いた草木に鳥を描く形が主流です。藻魚の図や蓮池と水禽の図など、定型化したモチーフが多くあります。花鳥画の源流は中国にあり、花卉、草虫、翎毛(れいもう)の3つに分類されています。日本では、3つを合わせたものが花鳥画です。日本花鳥画の全盛期は大正時代といわれ、菱田春草や橋本雅邦、竹内栖鳳といった優れた画家が多くの作品を残しています。

3.花鳥画についての歴史

日本花鳥画の歴史は、室町時代の障屛画から本格的に始まったとされています。中国の唐代に独立し宋代に発達したものが日本に伝わり、中国画の様式と日本画の技法、文化的要素が融合して発展し成立していったのです。江戸時代には琳派、狩野派、南画や浮世絵といったさまざまな画家たちが花鳥画を取り入れた作品を描きました。明治、大正期に入ると日本花鳥画は全盛期を迎えます。菱田春草をはじめとする近代画家による新しい様式の作品も多く誕生しました。

4.花鳥画作品の特徴について

花鳥画の特徴は、花、鳥、虫、獣を題材としている点です。室町時代以前は花や鳥などが描かれることはあっても、風景の一部としていました。中国から花鳥画の様式が取り入れられると、風景であった生き物が主題となり、屏風や襖絵として大きく描かれるようになったのです。初期の日本花鳥画では、中国画の要素が強く、水墨を用いて線描と濃淡で描く作品が多く存在しました。のちに大和絵と融合し、色鮮やかで大胆な構図など豪華絢爛な画風が広まっていくと、明治、大正期には近代洋画の手法を取り入れた花鳥画が多く生まれ、日本花鳥画の全盛期となります。

5.花鳥画作品の買取査定ポイント

花鳥画作品では、本物かどうかが第一のポイントです。市場取引は活発に行われていますが、真贋不明の作品も多くあります。古い作品も珍しくないため、鑑定書や落款、印の有無などにより査定価格は変動する可能性があります。また作品の大きさにより、高値がつくことも期待できます。

代表的な査定ポイント
  • 描かれた題材
  • 落款や印があるかどうか
  • 著名な作家や人気の高い作家の作品かどうか
  • 専門家による鑑定歴の有無
  • 作品の大きさ
  • 制作年代

6.代表的な花鳥画作家の買取相場価格について

花鳥画作品は画題や作品のサイズによって、数万円から数百万円で取引されています。サイズが大きく、真作と判断できるものであれば高額が付く傾向にあります。相場価格としては他の絵画と比べやや高値がつきやすく、人気画家の作品であれば200万円以上となる場合も少なくありません。作品によっては更なる高値も期待できます。

速水 御舟 作 『桔梗、朝顔』 

国内外で高い評価を受けた日本画家の速水御舟は、緻密で写実的な筆致、多様な画風が特徴の画家です。速水作と思われる『桔梗、朝顔』はオークションにて74万円の値が付きました。作品サイズは33.5cm×30.2cm、額寸は51.1cm×47.8cmで、額装された紙本であり作品の右上に印、速水弥シールがついています。真作の可能性が高い作品であり、10万円~20万円とする落札予想価格を上回る価格がつきました。

菱田 春草 作 『月下遊鴨』

日本の近代花鳥画を語る上で欠かせない存在である菱田春草は、時代を代表する画家の一人です。やや小ぶりな作品である『月下遊鴨』は、25.8cm×21.0cmの絹本で右下に落款と印があり、菱田春夫箱がついています。落札予想価格は200万円~300万円でしたが、全体的な状態などから200万円で落札されたものと思われます。

竹内 栖鳳 作 『矮鶏』

近代日本画における三巨匠の一人と称される竹内栖鳳は、多くの花鳥画作品を残している画家です。真贋不明の作品でも竹内作の可能性があれば数十万円で取引されることもあり、真作では100万円単位で価格が変動しています。『矮鶏』はオークションにて360万円で落札されました。昭和16年作の62.2cm×73.0cmの絹本で、左下に落款と印があり共箱と東京美術倶楽部鑑定委員会鑑定証書もついています。予想価格は350万円~500万円でした。

7.花鳥画作品の買取についてのまとめ

花鳥画作品は、ある程度大きさがあり作家が明らかなものほど高額となりやすい絵画です。特に江戸時代から明治、大正期にかけては著名な画家による名作が多数誕生しており、この時代の作品は市場人気も高くなっています。高い芸術性と自然的な画題から、装飾品としても人気があります。多くのコレクターがいる絵画ですので、作品をお持ちの方はぜひお問い合わせください。

その他の絵画について