美人画(びじんが)の絵画買取なら高額査定の可能性!SATEeee絵画買取へ

1.美人画作品を売りたいお客様へ

日本の美人画というと、江戸時代に盛んに描かれた浮世絵美人画が有名です。しかし、江戸時代以降も独自の発展を遂げながらさまざまな美人画が描かれています。大正時代には、竹久夢二が浮世絵と大正浪漫を融合させた美人画を描き、評判となりました。明治後期から大正期にかけての美人画は、見て楽しむだけでなく広告としても多用され、近代的な芸術として成熟していきます。現代でも美人画は人気が高く、市場での取引数も多いため高額な査定が望めるでしょう。

このページの目次

2.美人画についての解説

日本の美人画は、江戸時代に大きく発展した絵画の分野です。浮世絵の創始者として知られる菱川師宣によって、木版画での美人画表現が定番となりました。後の時代には、大和絵や洋画の技法なども取り入れ、画家によってさまざまな様式の美人図が描かれていきます。明治期にはデザイン性の高い美人画も多く登場し、広告に多く取り入れられました。近代美人画では上村松園や鏑木清方といった画家が活躍しています。

3.美人画についての歴史

日本の美人画は、浮世絵美人画の流れを汲む作品が多くなっています。江戸時代には木版画を使った美人画が多く作成され、世俗を反映しつつ理想の美人を描く形式が主流でした。明治期に入ると、幕末の様式を踏襲しつつも、新たな美の様式を追求した美人画が登場します。その代表格が竹久夢二であり、大正浪漫を感じさせる近代的な美人画の様式を生み出します。鏑木清方や上村松園のように、日本画における美人画で力を発揮した画家も少なくありません。現代でも高い人気を誇る美人画作家たちの画風、技法は現代日本絵画にも多大な影響を与えました。

4.美人画作品の特徴について

美人画作品の特徴は、画家によってさまざまな美の表現が可能なことです。特に明治期では、上村松園や鏑木清方、池田蕉園などにより、江戸時代とは異なる女性像を描く美人画が増えていきました。当時の風俗や世俗を反映したものや、女性の本質的な美を追求したものなど、画家ごとにその視点は異なります。また、日本画だけでなく洋画の技法も取り入れ、より多彩な表現が可能になっている点も美人画の特徴です。

5.美人画作品の買取査定ポイント

浮世絵以外の美人画では、人気作家作品かどうかと作品の状態が重要な査定ポイントになると考えられます。大正期の日本画では美人画も多く描かれ市場人気も高いので、真作で状態が良い作品であれば査定価格も高めとなる可能性があります。

代表的な査定ポイント
  • 知名度、人気の高い作家の作品かどうか
  • 作品の大きさ
  • 制作時期
  • 絵画の保存状態(汚れ、傷の有無など)
  • 画題の種類

6.代表的な美人画作家の買取相場価格について

美人画は作品の大きさや画題によって価格が大きく変動しやすく、数十万円のものから1,000万円以上するものまで存在します。真作であれば、小さい作品でも高額となるケースもあります。また、美人画はさまざまな内容の作品があり種類が豊富なため、画題や描かれている内容も査定価格に影響すると考えられます。

上村 松園 作 『秋のよそおひ』 

上村松園は清澄な画風の美人画で人気を博し、「西の松園」と謳われた女性画家です。生涯を通して多くの作品を発表し、作品は数十万円から数百万円ほどで取引される傾向にあります。中でも『秋のよそおひ』という作品は、2,600万円という高額にてオークションで落札されました。この作品は54.0cm×66.3cmの絹本で、額装されており画面右下に落款と印が認められます。共箱と東京美術倶楽部鑑定委員会鑑定証書が付属していて真作と思われ、1,500万円~2,500万円という落札予想価格を上回る値が付きました。

鏑木 清方 作 『春日』

明治期の町並みや暮らしを背景に、情緒豊かな美人の姿を描き出した鏑木清方は、美術館所蔵作品も多い画家です。額装作品自体が少なく、鏑木作と思われる作品は数十万円以上で取引されることが多いようです。穏やかな情景を描いた『春日』は、オークションで30万円~50万円ほどで落札予想されていましたが、実際には320万円という高額での取引が実現しました。作品が93.2cm×50.2cmと大きめだったこと、落款と印があり東京美術倶楽部鑑定委員会による鑑定証書付きだったことなどが、査定においてプラス要素になったと思われます。

竹久 夢二 作 『露台』

現代でも大変人気のある美人画家の竹久夢二は、市場でも多くの作品が取引されています。人気作家なので本物であれば数十万円から数百万円の値がつくことが多く、サイズが大きな作品では1,000万円以上の値がつくケースもあります。26.5cm×24.0cmの露台を題材とした作品では、オークションにて1,350万円の価格が付きました。予想価格は1,200万円~1,500万円でした。絹本で額装されており、画面右下に落款と印、竹久不二彦箱もあり、新作の可能性が高いといえます。当作品はコンパクトなサイズですが、大きな作品ではさらなく高額も期待できる可能性が高いといえます。

7.美人画作品の買取についてのまとめ

美人画は、時代によって画題も画法も異なります。近代から現代にかけての美人画界は、時代の変遷に合わせて柔軟な変化が求められています。明治期には竹久夢二、鏑木清方と上村松園など、時代を代表する画家も多く誕生しました。そんな美人画は市場人気が高く、熱心なコレクターも多い絵画です。作品は希少価値が高いため、作品をお持ちの方はぜひお知らせください。

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