中島 華陽(なかじま かよう)の絵画買取なら査定金額を比較できる「SATEeee絵画買取」へ
1.中島 華陽の作品を売りたいお客様へ
中島華陽は、京都御所の御用絵師に命じられた実力を持つ、幕末から明治にかけての日本画家です。自由な画風で名声を博した横山崋山に師事し、円山派の山水画に秀でた才を持ちました。最後の文人と言われる富岡鉄斎を、娘婿に迎えています。中島華陽の『四季耕作図』は現在も京都御所を飾っており、作品の取引も活発に行われている画家です。
このページの目次
2.中島 華陽についての解説
中島華陽が活躍した江戸末期から明治にかけて、京の画壇では革新が起きていました。従来の狩野派などから、写実性を取り入れた円山四条派が主流となっていきました。そんな時代の潮流にあって、どの画壇にも属さない横山崋山は独自の世界観を切り拓き人気を得ていました。その横山崋山に師事した中島華陽は、当時の日本画壇の主流派の画家の一人として、京都御所再建の障壁画を担いました。
3.中島 華陽の歴史
中島華陽は、1813年(文化10年)に京都に生まれました。横山華山に師事し、洛東聖護院村に居を構えました。1855年の京都御所再建の際、皇后御常御殿二の間に『四季耕作図』を制作します。当時の絵師にとって皇居の障壁画を描くことは、最高の栄誉であり後世に名を残す絶好の場でした。1867年、娘の達(19歳)が高名な富岡鉄斎と結婚しています。1877年、65歳で逝去しました。
4.中島 華陽の代表作
- 四季耕作図
5.中島 華陽の作品の買取査定ポイント
高額査定となるにはいろいろな条件がありますが、真作証明がまず重要です。鑑定書が付くと有利ですが、作品に「華陽」の他、別号の「皆春館」などの署名があると期待できます。共箱があり、箱書きがあることもポイントです。
代表的な査定ポイント- 真作証明ができるか(鑑定書や署名や落款があるか)
- 共箱、箱書きがあるか
- 人気のある画題か
- 保存状態が良好か
- サイズが大きいか
6.中島 華陽の作品の取引相場価格
中島華陽の『寒山拾得図』は、掛け軸ではありますが、52,000円の高値が付きました。唐の伝説上の2人の詩僧は人気のある題材であり、飄逸な表情が見事に描かれています。全寸179cm×54.5cm、画寸111cm×41cmです。こちらも同じく掛け軸ですが、『美人図』が31,500円で取引されました。「再春館華陽」の署名と落款、また表装に「西王母面華陽先生」の文字が確認できます。全寸192cm×52cm、画寸104cm×40.5cmです。また、中島華陽の作品は海外でも取引されており、虎を描いた日本画が108米ドル(約11,798円)で落札された実績もあります。保存状態などにもよりますが、真作の額装された日本画でしたら、さらに高額査定も予想されます。
7.中島 華陽の作品の買取についてのまとめ
中島華陽は日本画の大家・横山崋山に師事し、有名な文人画家である富岡鉄斎を娘婿に迎えています。京都御所の障壁画の制作を担当するなど当時からその実力は高く評価されていました。華陽の作品は現在でも国内外を問わず数万円などで取引されており、高値が予想できる画家でもあります。貴重な真作の日本画をお持ちの方は、一度査定に出されてみてはいかがでしょうか?
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