棟方志功作『薔薇妃の柵』の絵画買取なら高額査定の可能性!SATEeee絵画買取へ

1.棟方志功作『薔薇妃の柵』を売りたいお客様へ

棟方志功は、大正から昭和にかけて活躍した板画家です。仏典や日本神話などから発想を得た作品を数多く残しています。棟方は板の性質を大切にしており、「板の生命を彫り起こす」という思いから、自らの作品を「板画」と呼びました。そんな魂のこもった棟方の作品は国内外から高い評価を得ており、『薔薇妃の柵』にも高額な取引を期待できます。

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2.棟方志功作『薔薇妃の柵』についての解説

棟方志功は江戸時代の美人や役者の半身像や胸像を描いた浮世絵版画「大首絵」に関心を持ち、その影響が感じられる多くの美人画作品を残しました。1961年に描かれた作品『薔薇妃の柵』は美人画の代表作です。作品のサイズは縦23.5cm×横22.5cmで、画面の下には作者の署名が記され、落款印が押されています。強い線で彫られた女性を単色刷りし、絹絵の裏側から彩色をする裏彩色で鮮やかな色を染み込ませた棟方の特徴的な画法を見ることができます。また、花をモチーフに取り入れることを好んだ棟方らしい作品でもあります。

3.棟方志功作『薔薇妃の柵』の作品の特徴について

『薔薇妃の柵』は女性への慈愛の心を描いた作品です。眉間のやや上に白毫のような表現があり、顔つきから菩薩を彷彿とさせるとともに、人間らしく血色の良い豊かな女性が画面に大きく描かれています。女性の肌を抜かした画面のほとんどに裏彩色がされており、主に赤、青、黄、緑の4色で構成されています。女性の頬と唇、そして眉下や耳元は赤く、髪と眉は青です。黒目と上唇、そして白毫のような表現の一部には、緑の彩色が見られます。額の生え際に沿って豪華な飾りを付けており、気品や高貴さを感じさせます。女性は画面向かって左側に視線を向けており、その先には赤、青、黄、緑の4色で、幾何学的な模様がステンドグラスの様に描かれています。その下にはデフォルメされた、赤い薔薇の花が3輪配置されています。画面は枠取りの様に上下に赤い線、左右に黄の線で囲みがされています。全体的に黒の鋭い線描がされていますが、温かみのある雰囲気を受け取ることができます。

4.棟方志功作『薔薇妃の柵』の買取相場価格について

棟方志功は人気の高さから、模写なども含め売買市場では取引される可能性の高い画家です。『薔薇妃の柵』は美人画の代表作であるため、鑑定書などの真作の保証があるものは、高額の取引が期待できます。『薔薇妃の柵』ではありませんが、同様に代表作である『くちなし妃の柵』は、画面下に作者の署名と落款印、そして鑑定登録書が付いて400万円で落札されています。本紙が縦24cm×横22cm、額寸が縦47cm×横44cmの作品です。そのため、棟方の真作が新たに発見された場合でも高値での取引が期待できるでしょう。

5.棟方志功作『薔薇妃の柵』についてのまとめ

棟方志功はどの作品においても高く評価されていますが、美人画の作品は人気が高いため、高額な価格で取引されています。そのため『薔薇妃の柵』をお持ちの方は一度査定にお出しいただいて、ぜひその価値をご確認くださいませ。