三宅 克己(みやけ こっき)の作品を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.三宅 克己の作品を売りたいお客様へ

三宅克己は、明治から昭和初期にかけて活躍した水彩画家です。水彩画の表現を日本でいち早く探求し始め、さらに水彩画の普及に尽力した人物として知られています。風景画を得意とし、モチーフの陰影を丹念に描写した作品は現在もファンが多く、査定でも高値が提示される傾向にあるようです。

このページの目次

2.三宅 克己についての解説

三宅克己は幼いころから西洋画を学んでいましたが、後に水彩画に転向します。白馬会に所属するほか、文展や帝展、日展を舞台に活躍しました。白馬会解散後は光風会の設立にも携わり、帝展の審査員も務めています。三宅は水彩画を西洋画から独立した一分野と捉え、水彩画の表現を探求し続ました。画家としての評価に加え、水彩画を普及する活動も称えられ、晩年には日本芸術院恩賜賞を受賞しています。

3.三宅 克己の歴史

三宅克己は、1874年に徳島県に生まれました。6歳で東京に移ったことをきっかけに絵に親しみ始め、1891年に来日したイギリス人水彩画家ジョン・ヴァーレー・ジュニアの作品に触れたことから、水彩画家への道を歩みだしました。1897年にアメリカのイェール大学付属美術学校に入学の後、1898年はロンドンに移り、フランスやベルギーを経て帰国します。1889年に白馬会会員となり、1907年に文展が開設されると第1回目から出品を始め、1915年の第9回文展では『冬の小川』で2等賞を受賞して無鑑査員となるなど、文展や帝展、日展で活躍しました。1911年に白馬会が解散したため、1912年に中澤弘光や杉浦非水ら旧白馬会の中堅作家達とともに光風会を設立。光風会の展覧会には、第1回目から出品を続けました。1951年に日本芸術院恩賜賞を受賞しています。1954年、80歳でその生涯を閉じました。

4.三宅 克己の代表作

  • 雨後のノートルダム(1902年)
  • 冬の小川(1915年)
  • 上州妙義山(1942年)

5.三宅 克己の作品の買取査定ポイント

三宅克己は、80歳で亡くなるまで精力的に作品を制作し、展覧会への出展を続けていました。多くの作品が高く評価されているため、真作であることを条件に、出展歴や受賞歴のある作品は高値での取引を期待できるでしょう。

代表的な査定ポイント
  • 展示会に出展された作品であるか
  • 正式な鑑定書が付いているか
  • 作者のサインがあるか
  • 保存状態が良好であるか

6.三宅 克己の作品の取引相場価格

三宅克己の水彩画『水辺の舟』は、約10万円で取引されました。縦50cm×横119cmの額に入れられた横長の作品で、経年劣化がみられるものの、鑑賞には差し支えのない状態の良い作品です。作者の署名があるか不明ですが、作品裏には制作年などが記載された日動画廊シールが貼付されています。また、タトウ箱と黄袋の付属がされています。また、2014年2月4日放送のBSテレ東「開運なんでも鑑定団」では三宅克己の水彩画に200万円の鑑定額がつけられています。こちらは三宅克己特有の作風である、油彩の技法を用いて塗り重ねられた水彩の風景画でした。真作であることを条件に作者の署名がある作品や、独自の作風が顕著に表れた作品などであれば、より高値が付きやすいでしょう。

7.三宅 克己の作品の買取についてのまとめ

三宅克己は、明治中期から生涯に渡り多くの水彩画作品を残しました。精力的な出展に加えて受賞歴も多く、また水彩画の普及させた功績とともに高く評価されています。現在も10万円前後で取引がされており、中には200万円の鑑定額がついた作品もあります。保存状態が良く、作者の署名や鑑定書の付属があれば、より高値が付きやすいでしょう。三宅克己の作品は高値での買取が予想されますので、一度査定に出されてみてはいかがでしょうか。

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