黒田重太郎作『梅林』の絵画買取なら高額査定の可能性!SATEeee絵画買取へ

1.黒田重太郎作『梅林』を売りたいお客様へ

黒田重太郎は大正・昭和に活躍した洋画家です。浅井忠や鹿子木孟郎に学んだ後フランスに渡り、アンドレ・ロートに師事すると洋画の方法論を学びました。『梅林』は、小品ですが、日本らしい風景を洋画の技法で描いており、「日本人の洋画」を模索し続けた黒田の後期の作品です。

このページの目次

2.黒田重太郎作『梅林』についての解説

フランスに渡り、アンドレ・ロートから洋画の技法と方法論を学んだ黒田重太郎は、帰国すると「日本人の洋画」とは何かを模索し続けました。『梅林』は1960年に描かれた作品で、1970年に亡くなった黒田の後期の作品です。キャンバスサイズはSM(158cm×227cm)で、油彩で洋画の技法を用いて描かれていますが、梅林の風景が日本らしい作品です。日本人の心象に残る風景は「日本人の洋画」を模索し続けた黒田がたどり着いた境地と言えるでしょう。72歳の時に描いており、梅田画廊のシールが貼ってあるので個展の出品作品だと思われます。晩年まで精力的に絵を描き続けた画家、渾身の作品です。また、没後の1995年の阪神・淡路大震災では、倒壊した建物から黒田重太郎の『晩桜』と『肇暑』が奇跡的に運び出されたことから、再評価されました。

3.黒田重太郎作『梅林』の作品の特徴について

『梅林』はキャンバスサイズがSMで、洋画としては小品ですが、評価の高い作品です。画面には立派な枝ぶりの梅の木が何本も立ち並んでいます。後方には、梅の枝の間から濃い緑色の葉をたたえた木々が見えます。梅は白い花をつけて一斉に咲き誇っています。大地の緑と、力強い幹、そして、遠くに見える木々は、生命力に溢れていて、とても日本らしい風景です。黒田重太郎の作品は、時代によって変化に富んでいます。構図に注力していた時期もあれば、キュビスムを取り入れた時もありました。この『梅林』は、どこか印象派のタッチを彷彿させます。画面に近づくと、絵具をのせる筆のタッチを見て取れるので、少々荒々しくもありますが、離れてみると、日本の原風景のなかに身を置くかのような、郷愁を感じさせます。黒田重太郎が初期に学んだという浅井忠の面影を感じさせる作品です。

4.黒田重太郎作『梅林』の買取相場価格について

黒田重太郎の後期には『梅林』のような風景画が多くみられます。『花』はキャンバスサイズ72.3cm×60.2cm、額装サイズ91.5×79.5cmの油彩画で、オークションでは15万円で落札されました。出品者の予想価格は2万から5万円でしたので、予想をはるかに上回る高額で落札されています。作品は大きくありませんが、日本の家屋に飾っても似合う黒田重太郎の作品は高値で取引されています。

5.黒田重太郎作『梅林』についてのまとめ

近代日本の洋画界の重鎮で、「日本人の洋画」を追求した黒田重太郎は、後期になると『梅林』のような風景画を多く描きました。震災時に倒壊した建物から運び出された作品によって現代においても再評価されましたが、その作品も風景画でした。洋画でありながら日本らしさを感じさせる黒田の後期の作品は、とても人気があります。もし、黒田重太郎の作品をお持ちでしたら、一度査定をしてみてはいかがでしょうか。