熊谷守一(くまがい もりかず)の絵画買取なら高額査定の可能性!SATEeee絵画買取へ

1.熊谷守一を売りたいお客様へ

熊谷守一は、才能に恵まれながらも寡作な絵画作家です。洋画だけではなく、日本画や墨絵などの作品も制作していますが、大作には挑戦せず小品ばかりを制作していました。明るい色調とユーモアに溢れたその画風は、現在でも多くの人々の心を捉えて離しません。表現主義的絵画のフォービズムの画家として知られており、主に二科展を作品発表の場にしていました。後に写実性から離れて、抽象画のように対象を極端に単純化して描いた作品も見られるようになり、独自の画風を築き上げました。

2.熊谷守一についての解説

身近にある風景や動物、花などを題材に絵を描いた熊谷守一。鋭い観察眼と絶え間なく研究を重ねに重ねた技法を用いることで、温かみのある生き生きとした作品を数多く残しました。シンプルなのに奥深いその作品は、対象の色や形と背景の色や形がいずれも計算され尽くされたものだからでしょう。富裕層に生まれながらも貧しい生活に身を置いた熊谷守一は、初期の写実性の垣間見える作品からやがて抽象画へと画風を移行させていきます。熊谷守一の優しい眼差しを通して描かれた作品のことを、彼自身は常に「自画像だ」と述べていました。

3.熊谷守一の歴史

1880年、熊谷守一は岐阜県に生まれます。小さい頃から絵が好きだった熊谷守一は、12歳の頃から水彩画を描き始めます。17歳で上京し、絵描きになることを夢見て1898年に共立美術学館に入学します。その2年後、今度は東京美術学校に入学して、東北地方をスケッチして回るなど写生の腕を磨きました。1915年以降は二科展に作品を出品し続けますが、生活能力に欠けていた熊谷守一は日々の食事にも欠くほど貧窮します。1938年からは墨絵に挑戦し、初の個展を開きました。二紀会創立に参加した熊谷守一でしたが、退会した後は無所属の絵画作家となります。何十年も自宅の庭を眺めて過ごした仙人のような熊谷守一は、1967年には文化勲章の内示を辞退し、1972年には勲三等叙勲も辞退しています。

4.熊谷守一の代表作品

「蝋燭」1909年 「ヤキバノカエリ」1948年 「種蒔」1953年 「白猫」1959年 「泉」1969年

5.熊谷守一の買取査定ポイント

熊谷守一の作品の買取査定ポイントは、作品の種類をはじめ、作品の保存状態と真作かどうかにあるといえるでしょう。熊谷守一は洋画だけではなく墨絵や書にも親しみ、陶芸作品も制作しました。それゆえ、売却する作品の種類によって査定額は異なります。さらに、作品の保存状態と真作かどうかによっても査定額は左右されるでしょう。特に、熊谷守一はそのユニークな生き方と味のある作品で大変人気のある絵画作家ですから、贋作が出回っている可能性があります。
  • 作品の種類
  • 真作かどうか
  • 保存状態は良好か

6.熊谷守一の買取相場価格

熊谷守一の作品の買取相場価格は、約2万円から40万円ほどとなっています。熊谷守一の真作とされる「無一物」は、およそ39万円で取引されました。この作品は、シミが見受けられますが、共箱付きの状態で出品されています。また、水彩画作品である「花に蜻蛉」は、およそ18万円で取引されました。制作年が不明のこちらの作品は、経年による劣化やしわ等が見受けられる状態で出品されました。

7.熊谷守一の買取についてのまとめ

若い頃から絵を描く才能に恵まれながらも、熊谷守一が創作に費やし、画家として本格的に絵を描くようになったのは50代後半からでした。まさに「無欲」の人であった熊谷守一の作品は、現在でも人気を集めています。もしも熊谷守一の作品を売却しようと思うなら、作品の出どころが明確になるような保証書や鑑定書などがあると良いでしょう。