北川民次作『家族』の絵画買取なら高額査定の可能性!SATEeee絵画買取へ

1.北川民次作『家族』を売りたいお客様へ

北川民次はメキシコに渡って芸術を学んだ洋画家です。メキシコの壁画に影響をうけ、力強い輪郭線と鮮やかな色彩で絵を描きました。細部は簡略化しデフォルメされた作品は、メキシコのプリミティブな魅力を感じます。『家族』はイコン画(聖像画)を彷彿とさせる、北川らしい作品の一つです。

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2.北川民次作『家族』についての解説

メキシコの壁画運動に影響を受けた北川民次は、細部を簡略化した平面的な画面構成の絵を描きました。初期は、メキシコ芸術の影響が色濃く、太い輪郭線と鮮烈な色彩で、メキシコで古代から神の使いであるとされバッタや母子像などを描き、生命力に溢れた作品を制作しました。1960年代後半から70年代には輪郭線は柔らかくなってきます。『家族』はその後期の1978年の作品で、二人の女性と子供が描かれています。キャンバスサイズ45.5cm×37.9cmの油彩画です。メキシコのイコン画(聖像画)を彷彿とさせる母子像は、民次が描き続けたモチーフで、バッタと並んで民次作品を象徴するシリーズです。

3.北川民次作『家族』の作品の特徴について

北川民次の作品は、はっきりとした輪郭線と平面的な構図が特徴です。『家族』もまた輪郭線で描かれており、細部は簡略化された平面的な作品です。画面は二人の女性が子供を挟むような構図です。右側の女性は褐色の肌に長い黒髪で、左の女性は白い肌に黄色い髪、着物のような服を着ています。黒髪の女性は少し悲しげな表情をしています。そして黄色い髪の女性は、目を伏せて黒髪の女性と子供、二人を抱きしめるようなポーズです。黄色い髪の女性の爪には赤いマニキュアが塗られています。画面中央の子供は、簡略化した線で描かれ、表情は無く、男の子か女の子かはわかりません。二人の女性と子供の絵に『家族』というタイトルがつけられていることから、性別や生まれを超えた愛へのメッセージ性も感じられ、見る人の想像を掻き立てる作品です。

4.北川民次作『家族』の買取相場価格について

北川民次の『家族』はコレクターの所蔵作品のため、販売価格はつけられていません。『家族』と同じ女性と子供をモチーフに描いた作品を例にあげると、33.6cm×24.2cmのキャンバスに描かれた油彩画『母子像』は、オークションで60万円で落札されています。オークション主催側の予想価格が30万円から50万円でしたので、予想を上回る落札価格です。知名度が高く、人気がある作家なので入札者も多く、価格が上げられた結果です。北川民次の作品でしたら高値が期待されます。

5.北川民次作『家族』についてのまとめ

メキシコに通算22年間滞在した北川民次の作品は、プリミティブな生命力を感じます。『家族』は北川民次の後期の作品で、これまで描いた「母子」をテーマにした作品に多く見られる構図です。北川民次は、知名度も人気もあるので、市場では高値で取引されている画家です。もし、北川民次の作品がお手元にありましたら、一度査定をしてその価値を知ることから始めてみませんか。