木田金次郎(きだ きんじろう)の絵画買取なら高額査定の可能性!SATEeee絵画買取へ

1.木田金次郎を売りたいお客様へ

木田金次郎は、北海道出身の洋画の絵画作家です。白樺派を代表する作家・有島武郎が描いた、「たそがれの海」という作品に大きな影響を受けました。木田金次郎は家業の漁業に携わりながら絵を描き、有島武郎と交友を深めていきます。小説「生まれ出づる悩み」のモデルとなった絵画作家であり、上京して絵を学びたいと熱望しながらも岩内周辺の自然を描き続けました。木田金次郎は、奔放なタッチとフォービズムを思わせる画風が特徴の絵画作家です。

2.木田金次郎についての解説

不振に陥った家業を手伝うために、東京の学校を中退して実家に戻った木田金次郎は、岩内で運命的な出会いを果たします。作家・有島武郎の絵に深い感銘を受け、その数日後に自分の描いた作品を有島に見てもらおうと持参します。有島に絵の才能を認められ、上京してもっと絵を学びたいと訴えますが、有島は岩内に留まってその自然と人を描いたほうが良いと助言されます。有島亡き後は漁師をやめて画業に専念し、「岩内の画家」として生きる決意をしました。木田金次郎の作品は、有島に「本当の芸術家のみが描き得る自然の肖像」と評価されています。

3.木田金次郎の歴史

1893年、木田金次郎は北海道岩内に生まれます。上京して開成中学に進学するも1年半ほどで中退し、京北中学校に入学しました。この頃から絵を描き始めた木田金次郎ですが、家業を手伝うために実家へ戻ることになります。札幌で有島武郎の絵を見て感動し、有島武郎との交友が始まりました。1923年に有島武郎が亡くなると、それまで漁業と画業の二足のわらじだったのをやめて、画業に専念するようになります。1953年に初の個展を開催しますが、岩内大火で多くの作品を消失しました。しかし、同年後志美術協会を結成し、より一層精力的に創作活動に励むようになります。

4.木田金次郎の代表作品

「荒れゆく原野」 「台風の朝」 「初秋」 「青い太陽」 「灯台のある風景」

5.木田金次郎の買取査定ポイント

木田金次郎の作品の買取査定ポイントは、真作かどうかという点にあります。実は、木田金次郎の作品は非常に入手困難で、一般市場でお目に掛ることはまずありません。その理由としては、台風の影響による岩内大火で2,000点近い作品が消失してしまったことにあるといえるでしょう。大火後も精力的に作品制作を行った木田金次郎でしたが、それらの作品のほとんどが美術館に収蔵されています。希少性の高い木田金次郎の作品を売却しようとお考えであれば、真作かどうかを証明する必要があるでしょう。作品の出どころを証明できるものや、所定鑑定機関発行の鑑定書、そして作品の付属品が揃っていれば高額買取を期待できます。
  • 真作かどうか
  • 鑑定書は付いているか
  • 付属品は付いているか

6.木田金次郎の買取相場価格

木田金次郎の作品が市場に出回ることはごく稀で、実際の買取相場価格は残念ながら不明となっています。独学で絵を学んだ絵画作家でありながら、彼の描く風景画は高く評価されています。また、有島武郎の小説モデルになった人物ですから、木田金次郎には絵画ファンのみならず文学ファンもいると考えることができるでしょう。熱心なコレクターが存在するため市場需要はありますが、売却する際には買取業者から提示される査定額を比較することをおすすめします。

7.木田金次郎の買取についてのまとめ

希少な木田金次郎の作品は買取相場がわからないものの、真作であることを証明できれば高額査定の対象になるでしょう。木田金次郎の鑑定機関は、北海道画商組合鑑定委員会となっていますから、鑑定書を入手していないのであれば査定よりも先に鑑定に出すことを検討してみることもできます。