渓斎 英泉(けいさい えいせん)の作品を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.渓斎 英泉の作品を売りたいお客様へ

渓斎英泉は、江戸時代末期に活躍した浮世絵師です。退廃的で濃艶な美人画を得意とし、大首絵や春画・艶本などを精力的に制作しました。幕末美人画のスタイルを作り上げた浮世絵師として評価されており、現在でもその作品は高値で取引される傾向が見られます。

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2.渓斎 英泉についての解説

幼い頃から絵画を学んでいた渓斎英泉は、一時期は狂言作家を志していましたが、20代から本格的に絵筆を取るようになります。葛飾北斎に私淑し、親密な交流をもっていた時期もありました。文政期にその美人画が一斉を風靡し、読本・人情本の挿絵も多く手掛けました。また、洋風の風景画も制作しており、歌川広重との合作『木曾街道六拾九次』も残しています。

3.渓斎 英泉の歴史

渓斎英泉は1790年、寛政の世に生まれました。幼い頃から狩野白珪斎のもとで絵画を学び、のち菊川英山の門下に入ります。1820年代から没するまでの間、数多くの作品を残しました。すでに定着していた喜多川歌麿の美人画とは対照的に、俗世間的な女性を退廃的な筆致で描きました。晩年には文筆家に転向。浮世絵の歴史をまとめた著書『无名翁随筆』は、考証学的に高く評価されています。1848年に58歳で没しました。

4.渓斎 英泉の代表作

  • 春野薄雪(1822年)
  • 木曾海道六拾九次(1830年代)
  • 蘭字枠江戸名所図(1830年代)

5.渓斎英泉の作品の買取査定ポイント

渓斎英泉の浮世絵では、美人画や春画、名所画などの人気が高いです。木版画は紙に印刷されるため、適切に保管されていないと劣化が顕著に表れる傾向にあります。そのため、日焼けや退色などの経年劣化を受けておらず、汚れや破れなどの少ない美品であれば、特に高額査定を提示できる可能性が高くなります。

代表的な査定ポイント
  • 人気の高い美人画か
  • 正式な鑑定書がついているか
  • 保存状態は良いか
  • 額などの付属品はついているか

6.渓斎 英泉の作品の取引相場価格

ネットオークションでは、3冊1組の艶本(上・中・下巻)が33万円で落札された例があります。A5判程度の大きさで、1冊のなかに文章と複数枚の挿絵版画が収録されています。表面の紙には皺が入っていますが、内部に目立った汚れはない美品です。また、掛け軸として装丁された木版画『鯉の滝登り』が22万円で落札された例もあります。本紙部分が縦70cm、横24cmの大きさのもので、作者の落款が入っています。

7.渓斎英泉の作品の買取についてのまとめ

葛飾北斎や喜多川歌麿などと比べると、名前を聞く機会の少ない画家ですが、独自の退廃的な美人画を確立した画家として、現在でも評価され続けています。本の挿絵から一枚物の木版画まで多数の作品を残しており、未発見の真作絵画が眠っている可能性も十分にあります。高値での買取が予想されますので、一度査定に出されてはいかがでしょうか。