Kees van Dongen(キース・ヴァン・ドンゲン)の作品を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.キースの作品を売りたいお客様へ

キース・ヴァン・ドンゲンは、オランダ生まれのフランスで活躍した画家でフォーヴィスム運動を牽引した一人として高く評価されています。鮮やかな色彩と力強い筆致で描いた人物画、とりわけ社交界の華やかな著名人を描いた肖像画は人気がありオークションでも高値で落札されています。

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2.キース・ヴァン・ドンゲンについての解説

キース・ヴァン・ドンゲンは、1905年よりフォーヴィスムの運動に参加して、激しい原色と太く荒々しい筆致を用いてサーカス芸人や歌手などを描き、ドイツの表現主義芸術グループ「ブリュッケ」に一時参加しました。第一次大戦後には、パリの花形肖像画家として、社交界を彩った著名人たちを描き、当時の華やかな雰囲気や衣装、風俗を今に伝えています。

3.キース・ヴァン・ドンゲンの歴史

キース・ヴァン・ドンゲンは、オランダのデルフスハーフェンの中流家庭に生まれ、16歳よりロッテルダムの美術学校で学びました。1897年にパリを初めて訪れ、1905年のサロン・ドートンヌにフォーヴの画家たちとともに出品し、1906年からはピカソらのアトリエ「洗濯船」に居住しました。第一次世界大戦後には社交界の著名人や映画女優などをモデルに描いた肖像画で人気を集めています。1959年よりモナコに居を定め、1968年に同地で亡くなりました。

4.キース・ヴァン・ドンゲンの代表作

  • 大きな帽子の女(1906年)
  • カーンワイラーの肖像(1907年~1908年頃)
  • スフィンクス(1920年)
  • ポール・ギヨームの肖像(1930年頃)

5.キース・ヴァン・ドンゲンの作品の買取査定ポイント

キース・ヴァン・ドンゲンの油彩作品はいずれも、オークションなどで高価に落札されていますが、真作であることが重要ですので、来歴や出品歴、掲載歴などが確認できると良いでしょう。リトグラフ作品の取引も盛んで、油彩よりは手頃な価格で取引されています。油彩画はサイズが大きいものほど、リトグラフは制作部数が少ないものほど高い評価額となる傾向にあります。

代表的な査定ポイント
  • 技法は何か
  • サインや制作部数の記載があるか
  • 正式な鑑定書が付いているか
  • 保存状態は良いか
  • 制作年代はいつか

6.キース・ヴァン・ドンゲンの作品の取引相場価格

キース・ヴァン・ドンゲンの油彩画真作が日本のネットオークションなどで取引されることはほとんどありませんが、海外のオークションではしばしば高額で落札されています。2010年のクリスティーズのオークションでは、1910年~1911年頃制作された100.2cm×81.2cmの油彩画『ジプシー女(La gitane)』が約700万ポンド(約9億5千万円)で落札されています。リトグラフ作品は、国内の画廊やオークションでも取引例が見受けられ、積極的に買取されているようです。

7.キース・ヴァン・ドンゲンの作品の買取についてのまとめ

キース・ヴァン・ドンゲンは、アンリ・マティスらとともにフォーヴィスムの代表的な画家として活躍しただけでなく、狂乱の時代と呼ばれた1920年代を中心に人気の肖像画家として数多くの著名人の姿を描き、歴史に名を残しました。今見てもスタイリッシュなその作風は日本でも人気があり、積極的な買取の対象になっています。

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