狩野 惟信(かのう これのぶ)の作品を高価買取!絵画作家の査定ポイントを徹底解説!

1.狩野 惟信の作品を売りたいお客様へ

狩野惟信は江戸時代の中期から後期にかけて活躍した狩野派の絵師です。号は養川、養川院、玄之斎などがあり、号と合わせて養川院惟信と表記されることもあります。木挽町狩野家7代目として奥絵師を務め、残された作品は静岡県立美術館など各地の美術館に収蔵されています。

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2.狩野 惟信についての解説

狩野惟信の父は奥絵師四家の一つであった木挽町狩野家6代目の狩野典信で、惟信は7代目を引き継いでいます。父と同様に江戸幕府10代将軍の徳川家治や老中の田沼意次に厚遇され、29歳のときに僧位の法眼に叙せられました。惟信は江戸城の障壁画や京都御所に関係する絵事に多く携わり、柔らかく軽妙な筆致の画風は高く評価されています。

3.狩野 惟信の歴史

狩野惟信は、1753年に狩野典信の長男として生まれました。1764年、12歳の若さで奥御用を務め、1781年には29歳で法眼を贈られています。1790年、父の跡を継ぎ、木挽町狩野家7代目となりました。1794年、法印となり、当時病死が続いていた宗家の中橋狩野家を差し置いて、奥絵師四家の筆頭としての地位を確立しています。惟信は歴代の狩野派の絵師と比べて、異例とも言える早さで出世しました。1808年、56歳で死去しています。

4.狩野 惟信の代表作

  • 富嶽十二ヶ月図巻
  • 唐子遊・山水図屏風
  • 琴棋書画図

5.狩野 惟信の作品の買取査定ポイント

紙本や絹本の作品では経年によるトラブルが多く、状態の良し悪しが買取査定のポイントになります。そのため、破れや縮みなどには注意が必要です。ただ、狩野惟信の作品は歴史的価値の高さから、真作であるだけで高値で取引される可能性があります。

代表的な査定ポイント
  • 保管条件は適切であったか
  • 作品の傷み具合(破れ、縮みなど)
  • 真作が証明できるか
  • 付属品はそろっているか(共箱など)

6.狩野 惟信の作品の取引相場価格

狩野惟信は江戸時代の画家であるため日本画が掛け軸として装丁されたものが多くなっております。絹本で双幅の雲龍図とされた作品は、98,000円で落札されています。折れと少しのシミ、虫食いがある作品です。絵には落款と印章が確認できます。各画寸は縦108cm×横45.5cmで、各最大寸が縦199cm×横58.5cmです。また、絹本の達磨図は53,594円で落札されています。傷みやシミ、折れがある作品です。大きさは、本紙が縦36cm×横64cmで、掛け軸全体が縦120cm×横67cmとなっています。どちらも鑑定書などの真筆保証はありませんでしたが、高額で落札されており需要の高さが伺えます。保存経緯などで額装された日本画などにおいても、希少性と人気の高さから高額な査定結果が期待できるでしょう。

7.狩野 惟信の作品の買取についてのまとめ

狩野惟信は木挽町狩野家7代目として江戸城の障壁画や京都御所に関係する絵事に多く携わりました。幕府に重用されたことから奥絵師四家筆頭の地位を確立し、多くの優れた作品を後世に残しています。狩野惟信の作品をお持ちであるなら、一度査定をしてみてはいかがでしょうか。

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