金子國義作『にせウミガメのお話』の絵画買取なら高額査定の可能性!SATEeee絵画買取へ

1.金子國義作『にせウミガメのお話』を売りたいお客様へ

金子國義は昭和から平成にかけて活躍した画家です。退廃的で妖艶な少女の絵を得意とし、雑誌や書籍の挿絵を数多く残しました。特に『不思議の国のアリス』で手掛けた挿絵は金子の代表作であり、場面ごとに版画作品としても制作されています。『にせウミガメのお話』はその中の1作品です。他の版画作品とともに大変人気が高いため、高額な査定が期待できます。

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2.金子國義作『にせウミガメのお話』についての解説

金子國義のリトグラフ作品『にせウミガメのお話』は、物語の中で主人公のアリスがウミガメモドキと出会った場面を題材にしています。金子は生涯に渡って「不思議のアリス」シリーズを3度手掛けていますが、この作品はメディアファクトリー監修のもと、ルイスキャロル原作の『不思議のアリス』を基に、金子國義本人が創作で文章の執筆をした絵本『不思議のアリス』の挿絵として制作された作品を、リトグラフとして販売した中の1つです。2000年に限定で100部が制作されました。本紙サイズは縦57cm×横39.5cm、作者のサインとエディションナンバー付きです。金子はこの3度目のシリーズ制作にしてようやく、自らの『不思議のアリス』の世界観を確立できたと感じたそうです。

3.金子國義作『にせウミガメのお話』の作品の特徴について

『にせウミガメのお話』は、主人公のアリスとウミガメモドキの出会いの場面が描かれています。画面左側にいるウミガメモドキに反対側からアリスが近寄って行く様子で、ウミガメモドキもアリスに気が付いたのでしょうか、両者は少し驚いたような表情で視線が合っています。ウミガメモドキは岩の上に座り、涙を浮かべた目に片手を当てています。また、アリスはバレリーナの様に片足を前に出して上品に立ち、片手は顎に添えています。背景は海の波がいくつも小山の様に描かれています。右端に葉の付いていない樹が立ち、その陰から案内役のグリフォンが興味深げに覗いているようです。全体はモノトーンの単色刷りで、全体的に曇った空気感が表現されています。横筋の濃い曇り空には「SOO-OOP」という文字が白抜きされています。

4.金子國義作『にせウミガメのお話』の買取相場価格について

金子國義の『不思議のアリス』シリーズのリトグラフは非常に人気が高く、物語の一場面が題材である『にせウミガメのお話』も高値が付くことが予想されます。題材は異なりますが売買市場で落札された実例として『舞踏会のアリス』の場合、エディションナンバーと作者のサイン付きで120,000円で落札されました。サイズは本紙が縦66cm×横49cm、額寸が縦71cm×横54cmの作品です。『にせウミガメのお話』も真作である保証があれば120,000円前後の査定を期待できるでしょう。

5.金子國義作『にせウミガメのお話』についてのまとめ

金子國義の『にせウミガメのお話』が登場する『不思議のアリス』シリーズは、現在でも根強い人気を得ています。他にも、金子の作品はどれも高く評価されているため、お持ちの方は一度査定にお出しいただいて、その価値を知ることから始められてはいかがでしょうか。