Juan Sánchez Cotán(フアン・サンチェス・コターン)の絵画買取なら高額査定の可能性!SATEeee絵画買取へ

1.Juan Sánchez Cotánの絵画作品を売りたいお客様へのご案内

フアン・サンチェス・コターンは、16世紀後半から17世紀前半にかけて活躍したスペインの画家です。主に宗教画や静物画を描きましたが、なかでもスペイン語でボデゴンと呼ばれる食物を主題にした静物画に優れ、台所で見られるような日常的なモチーフを静謐で神秘的に描いた作品は他に類を見ない貴重なものとされています。

このページの目次

2.Juan Sánchez Cotánという絵画作家について

フアン・サンチェス・コターンは、スペイン絵画の黄金時代を彩る静物画ジャンルである「ボデゴン画」の典型を確立したことでよく知られています。漆黒の闇を背景に描かれた野菜や狩りの獲物には強い光が当たり、強い明暗対比と厳粛さを生み出しています。一方で、宗教画は薄くおぼろげな色調の作品が多く、理想化された聖人たちが簡潔なデッサンとしっかりと仕上げられた正確な筆使いで描かれるのが特徴です。

3.Juan Sánchez Cotánの絵画作家についての経歴など

フアン・サンチェス・コターンは1560年にトレド近郊のオルガスに生まれ、トレド出身の画家ブラス・デ・プラド周辺で絵画の修行を積んだと考えられています。前半生にはトレドの上流階級からの注文によって生計を立てました。1600年前後には静物画に独自の境地を切り開きますが、1603年に世俗を捨て、厳格なことで知られるカルトジオ修道会に入信しました。やがてグラナダに派遣された後も修道会のための宗教画を描き続け、1627年に同地で亡くなりました。

4.Juan Sánchez Cotánの絵画代表作品とは

  • カズラを受け取る聖イルデフォンソ(1600年~1603年頃)
  • 狩の獲物のある静物(1600年~1603年頃)
  • 食用アザミのある静物(1602年)
  • マルメロの実、キャベツ、メロン、胡瓜(1602年)
  • セロリと人参(1602年)

5.Juan Sánchez Cotánの絵画作品の買取査定ポイントを解説

フアン・サンチェス・コターンの買取査定にあたっては、まず画家の本物の作品であるかどうかが重要です。来歴や出品歴、掲載歴がわかると査定の際、高額の提示につながることがあります。通常はサイズが大きいほど高額になりますが、コターンの場合は、宗教画よりも独自の境地を切り開いたことで有名な静物画であれば、小ぶりであっても高い査定額になる可能性があります。油彩画では剥落やヒビ、素描では、シミや破れなどがないかも査定額に反映されます。

代表的な絵画作品の査定ポイントはこちら
  • フアン・サンチェス・コターンの本物の作品であるかどうか
  • 展覧会の出品歴や雑誌などの掲載歴があるかどうか
  • 作品に欠け、シミ、日焼け、カビなどがないかどうか
  • 出来栄えが良いかどうか
  • 画題が静物かどうか

6.Juan Sánchez Cotánの絵画作品の取引相場や参考価格

フアン・サンチェス・コターンの作品の買取価格が国内の画廊やオークションサイトなどで公開されることはほとんどなく、海外のオークション出品も比較的稀です。2004年のクリスティーズオークションでは、73.3cm×62.2cmの静物画『カルドンとシャコのあるボデゴン』が、約403万ポンドで落札されました。同じく2004年のサザビーズオークションに、コターン作とされてきた190cm×234cmの宗教画『聖フランチェスコの奇跡』が出品された際には、3万2,000ポンドから4万3,000ポンド、日本円にして約410万円から550万円の予想落札額が付けられました。

7.Juan Sánchez Cotánの絵画作品の買取についてのまとめ

フアン・サンチェス・コターンは、静物画に高度な写実性と構成力を発揮し、スペイン独自のジャンルであるボデゴンを確立させました。宗教性すら感じさせるその厳粛な静物画は、作例が少なく、貴重なものとして非常に高額で取引されています。コターンの影響を受けた後世の画家たちによるボデゴン画も同様に人気がありますので、もし作品をお持ちでしたら、一度査定のご相談をお寄せください。

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